枡野浩一「かんたん短歌の作り方」

久しぶりに短歌を作りたい熱が出てきて、四年ほど前に買いあさった入門本などをまた読んでみた。当時も一度は目を通したはずなのだけど、その頃とはまた違ったふうに感じられて、久しぶりに良い読書をしたような気がした。

何年も前にブログで書いたけれど、枡野浩一は私の好きな歌人の一人である。もちろん古典の中にもいい短歌はあるのだろうけど、やはり同時代に生きる人の作った現代短歌のほうが私にはぐっと深く心に突き刺さってくるのだ。現代短歌に惹かれる理由を私はまだはっきりと言葉に出来ないけれど、言葉で言い表せるなにかがあるはずだ。

最後に、この本の「作り方」の中から特に心に残った言葉を少し紹介したい。

  • これしかない!という決定的な表現に辿りつくまで、迷うのをやめないでください。
  • 短歌以外の形式で表現したほうが面白くなる内容のものは、短歌にしては駄目です。
  • 特殊効果をつかうと意味ありげに見えてしまうけど、それは危険なワナです。
  • 共感を呼ぶ題材を見つけただけで終わってしまっている、というのが、世間によくある駄目短歌なんです。
  • 「面白いことを書く」から面白いのではない、「面白く書く」から面白いのです。

山政小山園・神尾の白

冷凍庫から発掘した抹茶の味比べの続き。今回は山政小山園の神尾の白だ。こちらもちょっと賞味期限が切れていたけれど、冷凍庫保存だということで見た目にも色はきれいな緑色だった。

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抹茶の缶というと、20グラム缶と40グラム缶の2サイズが多い。ところが山政小山園はその中間の30グラムというサイズで売っている。(もちろん100グラムを超える大きな缶もあるし、近所のお茶屋さんなどなら量り売りしてくれたりもするだろう。)30グラムはあまり好きじゃない。私が20グラムと40グラムで20グラムを選ぶのは、40グラムでは飲み切る頃には時間がたって鮮度が落ちてしまうからだ。それに色んな種類のお茶を飲んでみたいから少量づつのほうがうれしいということもある。

それから缶の蓋がゴムなのもあまり好きじゃない。本体と同じ金属で出来ている方がなんとなく高級感があるように思う。それから冷凍庫で保存しているとゴムが硬くなって開ける時に力がいるというのも好きじゃない理由だろう。

それはさておき、肝心のお茶の方は30グラムで1500円程度で、薄茶用として売られているものである。味の方はかなり淡白で、渋みなどもあまり強くないように感じた。香りは柔らか目であまり強くなかったけれど、これはお茶がちょっと古くなってしまったからかもしれない。

エビフライサンド・ポークカツサンド

郷土料理だとかご当地グルメだとかいうものは私も人並に好きである。ちょっと遠くへ出かけた時もそのご当地の名物料理を食べたいと考えてしまう。郷土料理というと山村のようななぜか寂れた田舎を思い浮かべてしまうものだけど、ご当地グルメというなら都会でも大丈夫なのだろう。ちなみに岐阜の隣にも名古屋というやたらとたくさんご当地グルメが食べられる場所がある。

名古屋といえば地下街なのだけど、とくに地下街の喫茶店というのは名古屋らしいと思う。地下街の喫茶店のウインドウにはたいていメニューのサンプルがあるので、それを眺めるだけで楽しい。あまりジロジロ見ているとイラッシャイマセという声が聞こえてくるので入らない時はササッと離れなければならないのがつらい。

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今回見つけたのはエビフライサンドだ。エビフライというのは何故か名古屋のご当地グルメのようになっている。エビフライそのものは全国の洋食屋にあるのだけど、「えびふりゃあ」という読み方があるからだろうか。私はタルタルソースが添えられていると幸福感が増すような気がするのだけど他の人はどうなんだろう。写真のサンプルではサンドになっていないように思えるのだけど、パンが二枚あるからそれで挟んでサンドにするということかもしれない。美味しそうだと思ったけれど時間がなくて食べられなかった。チャンスがあれば自分の家でも作ってみたい。

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もうひとつ、ポークカツサンドも見つけた。名古屋らしく味噌カツなのだろう。それなのに、味噌カツサンドと呼ばずポークカツサンドと呼ぶ奥ゆかしさがいいなと思った。これも家で作ってみたい。でも家で作ったらつい味噌カツサンドと呼んでしまいそうなので、気をつけなければ。

丸久小山園・泡楽

冷凍庫を探ったら開封したまま飲みかけの抹茶の缶がいくつか出てきて、最近はそれらを飲み比べしている。飲み比べというとかっこいいのだけど、実際はそこまででもない。とはいえせっかくのんだ抹茶のことを自分だけに留めておくのももったいないような気がしたのでブログに書いていこうと思った。自分自身新たに抹茶を買おうという時にはその抹茶がどういうものかというのは買う前にも多少は知りたいものである。だって抹茶の種類というのは本当にいっぱいあるのだ。とはいえ、ネットで検索してもお茶の感想が書かれたブログというのは少ない。少ないなら自分で書こうというのも、きっかけの一つだ。

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今日点てたのは、丸久小山園の泡楽というお茶だ。実は二年前の夏に買ったままになっていたもので、賞味期限も切れている。切れてはいるけれど冷凍庫に入っていて蓋を開けたところきちんと鮮やかな緑色で悪くはなっていないようだった。

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丸久小山園のサイトにあるとおり、泡楽は冷水で点てるための専用の抹茶だ(20グラムで945円)。見た目にも分かる通り、普通の抹茶よりもちょっと粒子が大きくてサラサラしている。まったくダマになっていない。いつもなら缶から出した抹茶は茶こしでふるってから点てるのだけどそんな必要は全くない。

はじめに冷たい水で点てた。冷たい水でも泡がたつと書かれているけれど、あまり泡は立たなかった。これはお茶が賞味期限切れで古いからかもしれない。新しい泡楽でもう一度試してみる必要がある。味の方もあまり薄くてわからなかった。ちょっと濃い目に点てるのがいいかもしれない。

二杯目は温かい湯で点てた。そうするとしっかりといつもどおりの泡が立って、お茶の香りもただよってきて、味も抹茶らしかった。どちらかというと旨味や甘味よりも渋みを感じるサッパリとした後味だった。生菓子や、甘い金平糖などの後でとくに美味しく感じそうだ。なかなか良かったので、とりあえず今は寒い時期でもあるし、泡楽には申し訳ないけれど、温かいお湯で点てて飲みたいと思う。冷たいだけでなく、温かいお湯でも美味しいというのはそれ自体いいことだろう。

冷たいお茶を美味しく点てるというのはそうとう難しいことなのだろう。もしかすると、冷たいお茶というのはアイスコーヒーのような要領で、一度濃い目にお湯で点てて、それに氷を足して冷やして飲むものなのだろうか。それも試してみよう。でも、私個人の意見としては、冷茶というのはたとえば外に出かけていて、火が起こせなかったりお湯が手に入らないという時に、水で点てて飲みたいというものだと思うのだ。それが冷茶が一番求められるときなのじゃないか。とするとやっぱりお湯で点てて氷で冷やすというよりは冷たい水で点てたいし、それで美味しい抹茶がほしいなと思う。

書は線の芸術

先日はじめて春日井市道風記念館に行ってきた。学芸員の展示解説があるというのでせっかくなのでその時間に合わせて着くようにした。所蔵名品展「現代編」をやっていた。

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記念館は半分が小野道風の紹介で半分が企画展の会場という感じで、記念館自体はそんなに大きなものではないのだけど、また次の企画も行ってみたいなという気持ちになるいい博物館だった。小野道風は春日井の松河戸のあたりで生まれで、そのためこの場所に道風記念館が建てられたようだ。小野道風といえば柳に蛙の絵を思い出すのだけど、そのエピソード解説も見つけた。

肝心の企画展もなかなか良くて、私みたいな素人にもわかりやすく解説してもらえてうれしかった。その中で特に印象に残った言葉が「書は線の芸術」という言葉だった。現代書には字ではない書もあるんですよという話がでたのだけど、つい書っていったいなんなんだ、書と書でないものの境界線ってなにかあるのかという疑問が浮かんで質問してしまった。どうやら「書的な線」のあるものが書であるという言い方もできそうだということらしい。

去年東京国立博物館で王羲之展を見て以来、ちょっとづつ書の展覧会に行くのが楽しくなってきている。今年は積極的に書の展覧会に出かけたい気分だ。それから、道風記念館も東京国立博物館も、展覧会の会場の出口にたいてい筆やら硯やらがいっぱい売られていてつい自分も始めようかなという気持ちにさせられる。実際にやってみるとまた鑑賞する楽しみも増えそうだし、なんて悩んでいる。

茶道会館で初釜

1月13日は、友人に誘ってもらって茶道会館の初釜にお邪魔してきた。高田馬場駅から冷たい空気に触れながら歩いていると着物姿が増えてきて初釜気分が盛り上がった。大きいところだよとは聞いていたものの、案内図を見て予想以上の大きさで驚いた。

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正客の譲り合いがあると男性というだけで「どうぞどうぞ」となるんだけどそこはなんとか許してもらった。とはいえ次客が二回まわってきたり、友人には正客がまわってきたりで、東京の厳しさを知った。濃茶は島台の銀の茶碗(大きい方)になみなみと残っていたので、ここが男の見せどころと一人で飲み干す勢いでごくごくいただいた。めちゃくちゃ美味しい濃茶だったので少ししか飲まない人はもったいないなと思った。(ちょうど同じ席に一保堂の人がいて、「さすが一保堂ですねえ」と言われていた。)

そういえば、午年ということで、馬上杯が出ていたのだけど、一体どういうふうに手に取るといいものなんだろう。高台をガシっとつかむものなのだろうか。広間でいただく時というのはもうちょっと上品そうな方法があるのかもしれない。わからないことがあるのはいたしかたのないことなのだし、むしろ、そんなどうしたらいいんだろう困ったぞという時でも慌てないでいられる人になれたらいいのになと思った。

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帰る前に三井記念美術館で「楽茶碗と新春の『雪松図』」を見てめでたい気分をさらに盛り上げてから、ビアホールライオンにいった。建物に入ってすぐ目に飛び込んでくるモザイクタイルの壁画と熱気に迫力を感じた。

味噌煮込みハンバーグ

ナゴヤドームの帰りに久しぶりにエスカでなにか食べようと思ってぶらぶらしていたときに見つけたのが「味噌煮込みハンバーグ」という看板だった。名古屋は何でも味噌煮込みにするらしいことは聞いていたけれど、ハンバーグも煮込んでしまうのはどうなんだろうと思った。とはいえお店は賑わっているし美味しいんだろうと期待して入った。

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厨房が見える席というのはきらいじゃない。

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味噌煮込みというほどの味噌っぽさはなくて、味噌の風味のデミグラスソースという感じだった。ホーローの鍋を覗きこんで食べるハンバーグはなかなか美味しくて、味噌煮込みもなかなかやるなと思った。

豊田市美術館 反重力展

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豊田市美術館は「反重力展」だった。最初に入ってすぐに磁気テープが扇風機でぐるぐる回っている「beyond the fans」という作品があっておおおって思った。

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「豊田の家」という鏡に写った羊羹屋の作品が面白くて写真をとった。せっかくだからちゃんとしたカメラを持って行って、恥ずかしがらないでもっといろんなポーズでとったらよかったなと思った。欲を言えば一人ではなくてカメラ係をしてくれる人と一緒だとよかったかも。この作品はレアンドロ・エルリッヒという、金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」の人だそうだ。そう言われて、あーなるほど!と思った。何かを見たり聞いたりして別の何かが思い浮かぶ瞬間というのはやっぱり楽しいなと思う。

メナード美術館

月曜日はメナード美術館に行った。会期終了間際のせいか人がいっぱいで、ちょっと都会の美術館の気分だった。

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今回は「コレクション名作展Ⅴ 近代日本洋画 時代を代表する巨匠たち」だった。チケットにのっていた熊谷守一の猫も、ホームページにある岸田劉生の「笑う麗子」も高村光太郎の鯰も見られた。鯰は近くに寄ってみるとすごく生々しくてどきっとした。

名古屋市美術館にぶらぶら

この三連休は久しぶりに自由だったのでいろいろ見てまわった。というよりは、まだ見ていない会期終了間近の展覧会があったので出かけていったという感じかもしれない。そういう時は意外に良い展示に巡りあうことが多いような気がしている。

土曜日は茶道の稽古の後、名古屋市美術館で、「ハイレッド・センター『直接行動』の軌跡」展をみた。こんな人達がいたのかって思った。なんとなく名前は聞いたことはあってもまったく知らなかった。かなりボリュームのある展覧会だったけどすごく良くて閉館時間いっぱいまでぐるぐる回って見てしまった。そういえばこのチケット、先月、山口晃と高橋龍太郎のトークイベントで貰ったものだ。

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そのあと、ギャラリー顕美子で鈴木五郎馬展を見た。去年メナード美術館に大きな馬が出ていたと聞いていたけど結局行けなかったことを思い出して後悔してしまった。となりのケンジタキギャラリーでREARを買ってしまった。このあいだ見て買わなくてちょっと気になっていたので450円だし思い切って買った。そのあと橋本美術に寄ったら金ホノ展をやっていた。金ホノさんがいて初めて見たけれど背の高い人だった。背が高そうなイメージがあったけれど、想像していたよりももっと背が高かった。

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そういえば今年の夏、この写真のあたりで峰竜太を見た。サントリーのプレミアムモルツを飲んでいて、相変わらずイタリア製みたいな服を着ていた。その時以来ここを通りがかると峰竜太を思い出すようになってちょっと困っている。