絶景の蔵王樹氷号

1月27日にJRバス東北の企画する「絶景の蔵王樹氷号」というツアーに参加した。とても人気のようで空席はないと思っていたのだけど、運良く予約することができた。仙台駅東口発の山形蔵王への日帰りツアーである。バスツアーの例に漏れず4000円ととてもオトクな料金である。自力で電車やバスなど公共交通機関を乗り継ぐというのは、本数が少なくて距離以上に時間が掛かるし、待ち時間が寒くてつらい。かといってレンタカーを運転するというのも雪道が怖いので難しい。やはり東北の冬はバスツアーに限ると思う。

バスツアーの楽しみは、バスガイドさんのトークと、乗り合わせた人たちとの会話である。バスガイドさんの話はやはりプロの話だけあって面白いし、たまたま隣の席になった人と色々話しながら向かうのも楽しいものだ。

バスで蔵王に着いたら、ロープウェイで蔵王山麓駅から蔵王高原駅へ、更に乗り継いで地蔵山頂駅へと登る。ロープウェイのゴンドラはスキーヤーでいっぱいだった。スキーヤーはかなり外国人が多いと思った。樹氷の間を縫って滑っていくのは外国人にも人気なのだろう。

頂上はとにかく寒くて白かった。吹雪のせいで、樹氷を見るどころかホワイトアウトといってもいいほどだった。ガイドブックの写真のように晴れて視界がクリアという日は多くはないらしい。そうはいってもせっかく来たのだし何か見て帰らなければと、と落ち着いて眼鏡の曇りを拭くと、白いだけの視界だと思っていた中に樹氷が見えてきた。

有名なお地蔵さんは雪で胸元まで埋まっていた。手前の賽銭箱にはスキー板が履かせてあった。自分が立っている地面というのも実は厚い雪の上にあって黒い土はずっと下の方なのだと知らされた気がした。

ロープウェイの途中の蔵王高原駅で降りて歩くと吹雪はまったくなくてとてもいい景色だった。

スキーヤーの背中を見ながら私も次に来た時は蔵王でスキーをしてみたいと思った。

蔵王ロープウェイのゴンドラから見下ろした樹氷の景色の映像はこちら。
(山頂線)

(山麓線)

投稿者: 玉井 裕也

食べ物、展覧会、街歩き、旅行の記録です。

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2件のコメント

  1. ガイドブックのような晴天の青空の下の樹氷というのは珍しいのですね。樹氷見られて良かったですね

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