投稿者: 玉井 裕也

  • 丸久小山園「泡楽」

    冷凍庫を探ったら開封したまま飲みかけの抹茶の缶がいくつか出てきて、最近はそれらを飲み比べしている。飲み比べというとかっこいいのだけど、実際はそこまででもない。とはいえせっかくのんだ抹茶のことを自分だけに留めておくのももったいないような気がしたのでブログに書いていこうと思った。自分自身新たに抹茶を買おうという時にはその抹茶がどういうものかというのは買う前にも多少は知りたいものである。だって抹茶の種類というのは本当にいっぱいあるのだ。とはいえ、ネットで検索してもお茶の感想が書かれたブログというのは少ない。少ないなら自分で書こうというのも、きっかけの一つだ。

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    今日点てたのは、丸久小山園の泡楽というお茶だ。実は二年前の夏に買ったままになっていたもので、賞味期限も切れている。切れてはいるけれど冷凍庫に入っていて蓋を開けたところきちんと鮮やかな緑色で悪くはなっていないようだった。

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    丸久小山園のサイトにあるとおり、泡楽は冷水で点てるための専用の抹茶だ(20グラムで945円)。見た目にも分かる通り、普通の抹茶よりもちょっと粒子が大きくてサラサラしている。まったくダマになっていない。いつもなら缶から出した抹茶は茶こしでふるってから点てるのだけどそんな必要は全くない。

    はじめに冷たい水で点てた。冷たい水でも泡がたつと書かれているけれど、あまり泡は立たなかった。これはお茶が賞味期限切れで古いからかもしれない。新しい泡楽でもう一度試してみる必要がある。味の方もあまり薄くてわからなかった。ちょっと濃い目に点てるのがいいかもしれない。

    二杯目は温かい湯で点てた。そうするとしっかりといつもどおりの泡が立って、お茶の香りもただよってきて、味も抹茶らしかった。どちらかというと旨味や甘味よりも渋みを感じるサッパリとした後味だった。生菓子や、甘い金平糖などの後でとくに美味しく感じそうだ。なかなか良かったので、とりあえず今は寒い時期でもあるし、泡楽には申し訳ないけれど、温かいお湯で点てて飲みたいと思う。冷たいだけでなく、温かいお湯でも美味しいというのはそれ自体いいことだろう。

    冷たいお茶を美味しく点てるというのはそうとう難しいことなのだろう。もしかすると、冷たいお茶というのはアイスコーヒーのような要領で、一度濃い目にお湯で点てて、それに氷を足して冷やして飲むものなのだろうか。それも試してみよう。でも、私個人の意見としては、冷茶というのはたとえば外に出かけていて、火が起こせなかったりお湯が手に入らないという時に、水で点てて飲みたいというものだと思うのだ。それが冷茶が一番求められるときなのじゃないか。とするとやっぱりお湯で点てて氷で冷やすというよりは冷たい水で点てたいし、それで美味しい抹茶がほしいなと思う。

  • 書は線の芸術

    先日はじめて春日井市道風記念館に行ってきた。学芸員の展示解説があるというのでせっかくなのでその時間に合わせて着くようにした。所蔵名品展「現代編」をやっていた。

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    記念館は半分が小野道風の紹介で半分が企画展の会場という感じで、記念館自体はそんなに大きなものではないのだけど、また次の企画も行ってみたいなという気持ちになるいい博物館だった。小野道風は春日井の松河戸のあたりで生まれで、そのためこの場所に道風記念館が建てられたようだ。小野道風といえば柳に蛙の絵を思い出すのだけど、そのエピソード解説も見つけた。

    肝心の企画展もなかなか良くて、私みたいな素人にもわかりやすく解説してもらえてうれしかった。その中で特に印象に残った言葉が「書は線の芸術」という言葉だった。現代書には字ではない書もあるんですよという話がでたのだけど、つい書っていったいなんなんだ、書と書でないものの境界線ってなにかあるのかという疑問が浮かんで質問してしまった。どうやら「書的な線」のあるものが書であるという言い方もできそうだということらしい。

    去年東京国立博物館で王羲之展を見て以来、ちょっとづつ書の展覧会に行くのが楽しくなってきている。今年は積極的に書の展覧会に出かけたい気分だ。それから、道風記念館も東京国立博物館も、展覧会の会場の出口にたいてい筆やら硯やらがいっぱい売られていてつい自分も始めようかなという気持ちにさせられる。実際にやってみるとまた鑑賞する楽しみも増えそうだし、なんて悩んでいる。

  • 茶道会館で初釜

    1月13日は、友人に誘ってもらって茶道会館の初釜にお邪魔してきた。高田馬場駅から冷たい空気に触れながら歩いていると着物姿が増えてきて初釜気分が盛り上がった。大きいところだよとは聞いていたものの、案内図を見て予想以上の大きさで驚いた。

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    正客の譲り合いがあると男性というだけで「どうぞどうぞ」となるんだけどそこはなんとか許してもらった。とはいえ次客が二回まわってきたり、友人には正客がまわってきたりで、東京の厳しさを知った。濃茶は島台の銀の茶碗(大きい方)になみなみと残っていたので、ここが男の見せどころと一人で飲み干す勢いでごくごくいただいた。めちゃくちゃ美味しい濃茶だったので少ししか飲まない人はもったいないなと思った。(ちょうど同じ席に一保堂の人がいて、「さすが一保堂ですねえ」と言われていた。)

    そういえば、午年ということで、馬上杯が出ていたのだけど、一体どういうふうに手に取るといいものなんだろう。高台をガシっとつかむものなのだろうか。広間でいただく時というのはもうちょっと上品そうな方法があるのかもしれない。わからないことがあるのはいたしかたのないことなのだし、むしろ、そんなどうしたらいいんだろう困ったぞという時でも慌てないでいられる人になれたらいいのになと思った。

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    帰る前に三井記念美術館で「楽茶碗と新春の『雪松図』」を見てめでたい気分をさらに盛り上げてから、ビアホールライオンにいった。建物に入ってすぐ目に飛び込んでくるモザイクタイルの壁画と熱気に迫力を感じた。

  • 有楽苑で初釜 2014

    1月4日、矢島先生や岐阜大学茶道部のみんなと一緒に有楽苑の初釜に行ってきた。有楽苑は3年ぶりだけど今回もいい天気でうれしかった。

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    何ヶ月ぶりかだったり初めてだったりで会う人との挨拶が「あけましておめでとうございます」というのはなかなかいいものだと思った。名鉄犬山ホテルでのお節料理と雑煮はとても美味しかった。我が家の田舎っぽいものとは違って上品な雑煮だったけれど、犬山風の雑煮というとこういうものなのかな。

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    その続きを矢島先生の家で行った。島台の茶碗と花びら餅があると初釜らしい気分になる。裏千家以外だと定番アイテムというのは何になるのだろう。新年早々いろんな人に会って懐かしい話ができるというのは楽しいものだなと思った。

  • 味噌煮込みハンバーグ

    ナゴヤドームの帰りに久しぶりにエスカでなにか食べようと思ってぶらぶらしていたときに見つけたのが「味噌煮込みハンバーグ」という看板だった。名古屋は何でも味噌煮込みにするらしいことは聞いていたけれど、ハンバーグも煮込んでしまうのはどうなんだろうと思った。とはいえお店は賑わっているし美味しいんだろうと期待して入った。

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    厨房が見える席というのはきらいじゃない。

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    味噌煮込みというほどの味噌っぽさはなくて、味噌の風味のデミグラスソースという感じだった。ホーローの鍋を覗きこんで食べるハンバーグはなかなか美味しくて、味噌煮込みもなかなかやるなと思った。

    マ・メゾン エスカ店ハンバーグ / 名古屋駅名鉄名古屋駅近鉄名古屋駅

    夜総合点