大垣の夏といえば水まんじゅうだ。水まんじゅうを出しているお店は大垣市内にたくさんある。その中でも最も有名なお店の一つが大垣駅のすぐ前にある金蝶園総本家である。
この日も店先には行列ができていた。とにかく暑い日で、すぐに水まんじゅうを味わいたかったので、店内で食べることにした。3組ほど順番を待って、三種の餡が楽しめる水まんじゅうのセットを頼んだ。金蝶園総本家の水まんじゅうは老舗らしい上品な味だった。
昨年11月に上海に旅行したときに中国茶をまとめ買いした。現地のお茶屋さんで見せてもらったときのことを思い出しながら、どうやったら美味しくいれられるのかと試行錯誤している。いま飲んでいるのは鉄観音だ。茶葉はあっても中国茶のための道具はない。だから使っているのはいつも日本茶を飲むときに使っている急須と湯のみだ。
ウェブで見つけるいろんな中国茶に関する記事を読んでわかったのは、沸かしたての熱々の熱湯を注いでいれるというのを、何煎も繰り返すのが良さそうだということだ。何煎も楽しめるのが中国茶の面白いところのようだ。なかでも面白いと思った記事ではこんなふうに書いてあった。
一説に高級な鉄観音は、
1煎目はお湯の味
2煎目はお茶の味
3,4煎目は精髄の味
7,8煎目は最も香り高い味
と、7、8煎目が最も香り高いとも言われるそうです。
たしかに上海のお店でも何杯も出してくれた。1煎目は湯のみに入れたあとそのままひっくり返して流していたのを思い出した。この記事を読んでから余計に、「1煎目はお湯の味」というのを意識してしまう。
そういえば、上海の外灘で偶然に声をかけられた日本語が達者な上海の人が、「日本ではサントリーのせいで烏龍茶は黒い色だと思われているけど、緑色なんだよ」と言っていた。鉄観音も烏龍茶のひとつだけど緑色だ。鉄観音の緑色をみるたびに、その言葉を思い出したりしている。
北千住駅から少し西の旧日光街道沿いのきそば柏屋というお店に入った。なんとなく店構えが良さそうで入り口を覗くと繁盛していそうだった。店の中に入ると札がかかっていて、「地獄そば」「山賊そば」「海賊そば」あたりが面白そうだ。お品書きを開いてみると、山賊そばは、味噌の汁に山菜と油揚げが入っているようだ。それが気になって山賊そばを注文した。
汁は醤油ではなくて味噌だ。味噌煮込みうどんのような見た目だけど、八丁味噌ではなくて、米味噌のようだ。山菜がいっぱい入っていて、油揚げも美味しい。さらに大根おろしものっている。肝心のそばの方はというと、あまりそばの風味を感じない。熱々の味噌の味に負けてしまっているのだろうか。いっそのことうどんで作ったほうが美味しいのではないかと思うほどで、そばにする必要はないと感じた。もし、うどんバージョンの「山賊うどん」があるなら次に来たときはそちらで注文してみたい。
個人的な好みや慣れている味覚ということなのかもしれないけれど、甘みのある米味噌はうどんやそばの汁(つゆ)には合わないと思う。それに米味噌では汁がドロッとして麺に付きすぎて、味噌の味ばかりで麺の味がしなくなってしまうと思う。八丁味噌のような豆味噌のほうがドロドロしないし、味もシャープで麺類には合うのではないかというのが私の感想である。