長生

長生は囲碁で出現する同型反復になる形である。長生という名前は、この形が出現した対極が行われた長生殿という中国の唐代にあった宮殿の名前から取られたそうだ1。同型を反復して、石が永遠に死ぬことがないということから、長寿を連想して、縁起のいい形とされているそうだ2。現在の実際の囲碁の対局において、日本ルールでは、三コウと同じく無勝負とすることが決められている3。日本棋院の最寄りの市ヶ谷駅には、長生のモザイクアートがある。ちなみにこの長生の形は、由緒正しく、囲碁発陽論にある詰碁の問題(黒先長生)を題材にしているそうだ4

  1. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E7%94%9F ↩︎
  2. https://archive.nihonkiin.or.jp/news/2010/12/jr.html ↩︎
  3. https://www.nihonkiin.or.jp/match/kiyaku/kiyaku11-12.html ↩︎
  4. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E7%94%9F#%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88 ↩︎

映画「碁盤斬り」

映画「碁盤斬り」を見た。久しぶりに映画館で見た映画だ。この映画を知って、囲碁ファンで落語ファンの私としては行くしかないと思った。プロの棋士が5人も出演しているとも聞いて、5人を見つけてやろうと行ってきた。
出演しているプロ棋士は、映画に馴染んでいて一人も気が付かなかった。あとから、映画を見に行った人のブログやSNSなどでようやく知ることができた。たしかに井山裕太は左利きだ。そういうふうに気をつけていたら見つけられたかもしれない。映画の冒頭に関山利道をもってきたのは流石だ。あの手つきはいつも碁石を触っている人にしかないものだろう。
柳田格之進の性格の設定と草彅剛の演技がとてもぴったり合っていた。それが映画の芯になっていると思う。もとが落語の話だと思ってみたせいか、どことなく落語らしい場面の展開がおおいと感じた。一方で、もともとの落語のストーリーからは少しアレンジがなされて、映画らしい起伏のある自然な展開になっていたと思った。

Gobangiri


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