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  • フイルムは楽しい

    FUJIFILM 35mm Color Negative Films

    EOS 55 が使えなくなってしまったので、カメラのある戸棚を整理した。未使用のフイルムや現像前のフイルムが奥のほうからいくつも出てきた。

    昔はコダックのフイルムが安いからよく買っていたのだけど、いつごろからかフジのフイルムを買うばかりになった。探してみたけれど、コダックのフイルムはすべて使いきったようで残っていなかった。フジのフイルムは幾つか出てきた。押入れまでは探していないけれど、実はけっこう溜まっているみたいだ。フイルムの安売りを見つけるたびに、使う予定もないのに買っていた頃があったから、その頃に買ってしまったものだろう。

    リバーサル(ポジ)だとかモノクロだとか、そんなものは買ったこともない。使い方もよくわからない。Pモードで適当にシャッターを押すだけなのだからフイルムにこだわりなんてない。こだわりがないからISO400ばかり買っていたし、一番安いものを買っていた。でも、ときどき期限切れで高級なフイルムが安売りしているとつい買ってしまうもので、高級だとおもうから使うのがもったいなくて、いまだに使えずに残っている。暗い場所ではISO800のフイルムを使うっていうことぐらいはさすがに知っているので予めそう決めている時はそういうフイルムを使う。デジタルみたいに1枚撮るごとにISO変えるなんてことはできないから36枚撮り終わるまでISO400だ。急に曇ってきたり、日が暮れたりしても、ISO400だ。ISO400なら暗くなってからでも十分撮影できるからね。もしもこだわって普段はISO100しか使わないなんていう人だったら、日が暮れるまでに36枚撮り切らないといけないだろう。(私なら勿体なくてフイルムの交換もできない。)いつでも使えるISO400はどこでも手に入るし、どこでも使える。私はISO400万能説の信者なのだ。

    フイルムといえば27枚撮りだとか36枚撮りだとかあるけど、(12枚撮りや24枚撮りというのもあったはず)、私は断然、36枚どり派だ。コンビニで現像するなら何枚どりでも同じ料金なのだ。同じならたくさん撮ったほうがお得だろうというのが理由だ。

    そんなフイルムがいくつか出てきたので写真に収めた。フイルムを写真に収めるというのはカメラを写真におさめるよりも変な感覚だ。APSフィルムも出てきたのだけど、箱から出すのがもったいないので今回は写真に撮らなかった。35mmのフイルムを4種類見つけたので撮ることにした。

    ここまで書いて疑問に思うのだけど、フイルムなのかフィルムなのか、大文字の「イ」か小文字の「ィ」なのかわからなくなってきた。個人的には読みも書きも大文字でフイルムが慣れているのでフイルムのほうがいい。

  • クリアショットu

    掃除が楽しくてたまらない。相変わらず部屋はモノで溢れていく。押入れなどを掃除するのも楽しい。私は掃除して部屋を小綺麗にしようなんて実は考えていない。掃除しておもしろいものを見つけるのが楽しいだけなのだ。

    ほとんど記憶にない古い「写ルンです」が出てきた。こういう時、たまらなく興奮する。封はすでに切ってあって、何枚か撮影してあるみたいだ。残りをきちんと撮影して、現像に出す日が今から楽しみだ。こういう所がフイルムは楽しい。

    むかし買ったボロボロのカメラを見直すのも楽しい。フイルムを装填してシャッターを切ればたいていなんとかなるのが頼もしい。デジカメと違ってフイルムカメラはブラックボックスというわけではないから。

    このところ私のかばんに入っているのがフジフイルムのクリアショットuというカメラだ。子供のおもちゃのようなカメラだけどじつはかなりいい写真が取れるシロモノだ。「写ルンです」のフジの技術は伊達じゃないと実感する。このカメラ、なんとフジノンレンズ2枚2群で「f=33mm、1:8」という。驚いたことに「写ルンです」は「プラスチックレンズ1枚」らしい。どうなっているのだろう。それでいてあれだけきちんと撮影できるなんていったいどんなレンズなんだ。もちろんクリアショットuも大したものだ。実際に撮影してみるとわかる。フイルムを決して見捨てない富士フイルムはやはり偉大なのだ。こういう低価格のカメラでも決して手を抜いていないのはうれしい。

    クリアショットuをロモやホルガの代わりに使っている人もいるようだ。そういうのもアリなのだろう。でも私はそうではなく、真面目なカメラとして使いたい。使い方も簡単だ。テキトーにシャッター押してキチンと写真が取れるのがこういうカメラのいいところなのだ。それなのに、わざわざ汚い写真を取りたいという精神とは私は付き合えない。

    簡単がキーワードだと思う。フイルムと言ってもISO400のネガを入れさえすればいい。おそらくクリアショットUに限らず低価格のコンパクトカメラというのはISO400のネガを想定して設計されているだろう。だいたいシャッターボタンとフラッシュ以外にまともなボタンのないカメラで悩むのが間違いなのだ。コンビニで一番安く売っているフイルムを入れればいいのだ。高いカメラにブロアーシュッシュも楽しいけれど、ホコリにまみれても水に浸かっても、宮沢賢治のようにキチンと写真をとってくれる安物カメラも楽しい。

    検索してみたところ、このクリアショットuを使っている人は少ないらしい。これと同じフジノンレンズ2枚2群でf=33mm、1:8 のスマートショットBFを使っている人は多いみたいだ。このお方このお方も只者ではあるまい。勉強になります。私もいい写真が取れたらスキャンしてアップロードしたいと思いますのでよろしく。