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  • ゴースト ニューヨークの幻

    ついに手に入れてしまった。『ゴースト ニューヨークの幻 スペシャル・デラックス・エディション』 のDVDだ。Amazonのまとめ買いキャンペーンを見かけ、以前から気になっていた作品とともに注文したのだ。

    思えば、私がずっと心に抱き続けてきた「陶芸家」の凛とした美しさのイメージは、この映画のデミ・ムーアからだった。『アンチェインド・メロディ』が流れるなかで、彼女がろくろを回すあの有名なシーンである。

    紐解かれた記憶を書き添えると、彼女の恋人である銀行員を演じたのがパトリック・スウェイジだ。そして、インチキ霊媒師でありながら、なぜかこの時だけ本物の霊能力を発揮してしまう愛すべき存在を演じたのが、ウーピー・ゴールドバーグだった。

    思いがけず手に入った特別版は2枚組だった。特典ディスクに収録されていた映像技術の舞台裏(メイキング)のインタビューが、実に興味深い。現代であればすべてコンピュータ・グラフィックス(CG)や3D技術で処理してしまうような超常現象の描写を、当時の人々は、今や失われつつある手作業のアナログな特撮技術と凄まじい試行錯誤で形にしていた。クリエイターたちの苦労と情熱の記録に、深く感心してしまった。

    しかし、今回の最大の収穫は、何よりもこの映画のストーリーそのものを鮮やかに思い出すことができた点にある。『アンチェインド・メロディ』の印象があまりにも強烈すぎて物語の細部を忘却していたが、それ以外の場面も名シーンの連続なのだ。

    今思えば、デミ・ムーアの凛とした美しさは、愛する恋人を失ったあとの、芯のある行動の姿から立ち上っていたのだ。そんな強い生き様が描かれるからこそ、あの静かなろくろのシーンは、より鮮烈に記憶に残り続けたのだと思う。

    そして、劇中で交わされる「Ditto(同じく)」という不器用でじれったい愛のセリフも、忘れられない。いつかニューヨークを訪れたなら、そっと使ってみたい言葉である。

  • まさかのレギュラー満タン

    なんか最近クルマの調子がわるいなあと思っていて、そろそろ点検の季節なのかもなあなんて思っていた。どちらにしても、ほったらかしのリコールの点検にもいかないといけないし、と考えていた。信号などで止まったときに何かエンジンの音が高くなる時がある。エンジンではないかもしれない。ファンか何かが廻っているのかもしれない。ともかく気になっていた。

    ところで実は、私はいつも「一回の給油で何キロ走れるのか」というくだらないチャレンジを続けている。スタンドで給油するたび、トリップメーターをゼロにリセットしてゲーム開始だ。私のクルマはカタログによると満タンで55リットル入る。だいたい燃費はリッター10キロぐらいで走るので単純には550キロまで走れることになる。だけどタンクを空っぽにはしてエンストというわけにはいかない。それに、走り方などによっても燃費は大いに変わる。効率よく走れば550キロ以上走るし、逆のこともある。その逆の時はエンストの危険が高い。だけど、どこまで走れるかという「ひとりチキンレース」を密かに楽しんでいるのだ。ガソリンスタンドにタイミングよく辿りつけるか、というのも重要な要素だ。それにどのガソリンスタンドのどのガソリンブランドがよく走るかというのにも気を使う。

    そういうわけだからいつもガソリンメーターとトリップメーターとにらめっこしている。それでこの1週間ほど、やたらと燃費が悪い。スタッドレスタイヤはもうやめたのにこれではスタッドレスより燃費悪いぞと思っていた。最近、運転の仕方が乱雑だからだろうかと気をつけようと反省していた。それで車の中が汚いので掃除してレシート等をまとめていたら、なんと、前回のエネオスでの給油では、レギュラーを49リットル給油しているではないか。エネオスニュービーゴじゃない。私のニュービートルはハイオク仕様車なのに、なんでレギュラーなんて入れてあるんだろう。エネオスのバイト坊主が間違えたか、自分で「レギューラー満タン」といったかのどちらかだ。これはおそらく後者だろう。これまでも何度か言い間違えて訂正したことがある。もしかしたら、これまでにも同じことがあったのかもしれない。恐ろしい。気をつけねば。

    というわけで、こういう時の対処法がマニュアルに書いてあった。早めにハイオクを追加で給油してレギュラーガソリンの濃度を薄めることらしい。半分ぐらい乗ったところなので、いまのガソリンタンクはレギュラーとハイオクが1:1ぐらいになっている。まあいいか。そんなことより、今後はセルフスタンドだけに行くことにして間違えないようにしたほうがよさそうだ。でも、窓ガラスなどを拭いてくれるサービスも捨てがたい。道路に出るところで「ありがとうございました」と言われるのもうれしい。対策を考えてみます。

  • クリアショットu

    掃除をするといろんな物が出てくる。部屋はますますモノで溢れていく。私はたぶん部屋を綺麗にしようなんて実は考えていないのだ。掃除しておもしろいものを見つけるのが楽しいだけなのだ。

    ほとんど記憶にない古い「写ルンです」が出てきた。こういう時、たまらなく興奮する。封はすでに切ってあって、何枚か撮影してあるみたいだ。残りをきちんと撮影して、現像に出す日が今から楽しみだ。こういう所がフイルムは楽しい。

    むかし買ったボロボロのカメラを見直すのも楽しい。フイルムを装填してシャッターを切ればたいていなんとかなるのが頼もしい。デジカメと違ってフイルムカメラはブラックボックスというわけではないから。

    このところ私のかばんに入っているのがフジフイルムのクリアショットuというカメラだ。子供のおもちゃのようなカメラだけどじつはかなりいい写真が取れるシロモノだ。「写ルンです」のフジの技術は伊達じゃないと実感する。このカメラ、なんとフジノンレンズ2枚2群で「f=33mm、1:8」という。驚いたことに「写ルンです」は「プラスチックレンズ1枚」らしい。どうなっているのだろう。それでいてあれだけきちんと撮影できるなんていったいどんなレンズなんだ。もちろんクリアショットuも大したものだ。実際に撮影してみるとわかる。フイルムを決して見捨てない富士フイルムはやはり偉大なのだ。こういう低価格のカメラでも決して手を抜いていないのはうれしい。

    クリアショットuをロモやホルガの代わりに使っている人もいるようだ。そういうのもアリなのだろう。でも私はそうではない。真面目なカメラとして使いたい。テキトーにシャッター押してキチンと写真が取れるというのが、こういうカメラのいいところだ。それなのに、わざわざ汚い写真を取りたいという精神を私は理解できない。

    かんたんがキーワードだろう。ISO400のネガフイルムを入れさえすればいい。おそらくクリアショットUに限らず低価格のコンパクトカメラというのはISO400のネガを想定して設計されている。シャッターボタンとフラッシュ以外にまともなボタンのないカメラで悩むのが間違いなのだ。コンビニで一番安く売っているフイルムを入れればいいのだ。高いカメラにブロアーシュッシュも楽しいけれど、ホコリにまみれても水に浸かっても、キチンと写真がとれる安物カメラのほうが楽しい。

    検索してみたところ、このクリアショットuを使っている人は少ないらしい。これと同じフジノンレンズ2枚2群でf=33mm、1:8 のスマートショットBFを使っている人は多いみたいだ。こちらこちらも只者ではなさそうだ。私もいい写真が取れたらスキャンしてアップロードしたいと思いますのでよろしく。