美濃焼は実はすごい。日本で作られている茶碗の半分以上はなんと美濃焼だというではないか。ということは、岐阜県民ならずとも毎日使っている茶碗も半分は美濃焼ということになる。侮るなかれ、美濃焼。美濃焼にもいろいろある。素人の私ですらよく耳にするものが、志野、織部、黄瀬戸、瀬戸黒の四つだ。なんとこれらすべて美濃焼だったのだ。素晴らしき哉、美濃焼。
ところで、志野や黄瀬戸、瀬戸黒は美濃で焼かれたものだとは思われていなかったらしい。名前も面倒なことになっているが、ずっと瀬戸で焼かれていたものだと思われていたというのだ。そんな俗説の誤りを正してくれたのが人間国宝の荒川豊蔵という人だそうな。というわけで、いま猛烈に美濃焼への、そして荒川豊蔵への興味がふつふつと湧いてきている。
夏休みになったら、多治見や土岐へ通って窯を見たい。茶碗をいろいろ見て回りたい。その前に焼物、陶芸について知らないことが多すぎる。知れば知るほど面白い世界だ。予習して臨みたい。
追伸
さっそくいろいろ調べてみた。志野や織部も瀬戸でもどこでも作られているものなのだった。荒川豊蔵が発見したのは、美濃焼の隆盛を極めた桃山時代の志野焼が瀬戸ではなく美濃で作られたものであるということだったのだ。そして志野焼を極め、美濃焼を今のような地位にまで押し上げた一つのきっかけを作ったのがこの荒川豊蔵だった。ますます興味が湧いてきた。まだまだ知らぬことばかりだ。
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