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  • 九成宮醴泉銘

    Suzuri 陶硯

    本屋で、最新号のPenのが書道を特集していたので思わず買ってしまった。いつか書いたように、私は中学の時に書道部で、高校の芸術の授業も書道を選択していた。だけど、消去法的に選んだだけだったので、当時は上達しようという気持ちがたいしてなかった。そのせいで、いまも下手で、あの時間はいまとなっては何の達成感もない記憶にしかなっていない。そうはいってもやはり、美しい文字を書きたいと急に強く感じるもので、本屋でそんな本を見つけては手にとってしまうなんてこともある。

    写真はというと、しばらく前に陶芸教室でつくった陶硯である。文房四宝のなかでだれでも簡単に作れるのは硯だろう。余っていた上信楽の土に黄瀬戸をいい加減に掛けてけただけのものだけどたぶん硯として十分に使えるとおもう。まだ使っていないのでまっしろなのだけど、ところで陸の部分というのは釉薬をかけるものなのだろうか。水滴がなぜかセットになっている織部の硯の写真を見ると釉薬がかかっているようなかかっていないような。墨をするにはザラザラしていないといけないような気もするし、筆が痛まない程度にツルツルでないといけないような気もするし。

    せっかくだから使わなきゃと思ったので物置や押入れを探した。けっこう色々出てくるものだ。モノを捨てられない性格なので、古いものでも記憶に残っているものはたいてい家のどこかに残っている。何年も使われていないカチンコチンの筆が数本と、貰いものの墨が1本、そして練習用の半紙が二束も出てきた。そしてこの自作の黄瀬戸陶硯で御宝が四種そろった。見るからに習字教室時代のものと思われるラインの入ったフエルトの下敷きも見つかったし、意外になんとかなるものだ。手本もどこかにあったはずと本棚を探して見つけたのが、欧陽詢の九成宮醴泉銘だ。これはまた懐かしい物が出てきたものだ。

    小学校や中学校の国語の時間にはいつも漢字テストがあった。マンガのタイトルみたいだけど、「トメ、ハネ」は大事だと習っていて、間違えるとバッテンがつけられた。それなのに、こういう書道のお手本をみると、滅茶苦茶なのだ。トメがハネになっていたり、ハネがトメになっていたり。妙に変だなあと思うと、一画抜けていたりというのもよくあった。変だぞ変だぞと、そんな事ばかり考えながら書いていた。さっきpenの書道特集を読んで、「なーんだ、好き勝手に書けばいいんじゃないか」と勇気が出てきたのだ。高島屋の魯山人展を見てからも書道をもう一度やってみたいなと思っていたところなのでいい機会かもしれない。

    更に色々さがしまわったら書道の授業でつくった篆刻の作品まで出てきた。「2年1組玉井裕也」というシールが貼られたままだ。penの特集にあった王羲之の「奉橘帖」にしても蘇軾の「黄州寒食詩巻」にしてもハンコがベタベタ押してある。1月3日ぐらいに届く年賀状のようだ。決まりなんてないんだろう。芋判みたいなのもそこら中に押してあるので、こちらも実は好き勝手やればいいのだと感じた。ちょっとまえに買った唐詩の本から好きなのを選んで芋判を押せば完成だろう。陶印を作るというのもよさそうだ。

    そういえば、あのころ、行書も何か書いていた。書家の名前は全然わからないけれど、本を読むと聞いたことのある名前がときどき出てくる。もしかしたら王羲之の蘭亭序だったかもしれないなあ。蘭亭序という名前は聞いた記憶がある。(苗字が一文字の中国人の名前はみんな書家に見えるし、詩人に見える。羨ましい。)楷書はまだしも、行書は本当に嫌いだった。頑張れば頑張るほどバランスの悪い文字になっていったことを思い出した。なんども叱られた記憶があるし、いまでも行書は好きになれない。それに引き換え九成宮醴泉銘はいいなあと思う。叱られたよりも誉められた記憶のほうが多い。カチンコチンの筆がほぐれたら書いてみようと思う。

  • MP3 AAC…iTunes Plus?

    音楽のことはよくわからないし(音痴だし)、未だにCDダブルラジカセを使っているので関係なかったのだけど、mp3プレイヤーの時代になってから、なにかと気になっている問題がある。CDをどう取り込んだらいいのかということだ。

    はじめて手にしたMP3プレイヤーがRioのSU10というのだったこともあって(そもそもmp3プレイヤーと呼んでいるのだった)、mp3に変換していた。wmaでもいいということだったけど、mp3プレイヤーという名前に憧れてmp3を選んでいた。ビットレート128kbpsだった。これは今までずっと同じだ。

    そもそもこのRioのSU10なんていうモノを買ったのはただ単純に、近所のギガスデンキでワゴンセールされていたからその場の思いつきで買ったというだけなのだ。だいたい「ギガスデンキ」ってなんだったのだろう。今にして思えば「ギガス」って名前は時代の先端をいく良い名前だったと思う。(ギガ〇〇スのはしりだと思う)

    そんな、いきあたりばったりで買ってしまっただけのRio SU10のせいで今だにmp3 128kbpsにしているのだ。Windows Media PlayerでもRealPlayerでもなくiTunesなのに、いまだにmp3で取り込んでいるのはどうなんだろうと思ってiTunesの「設定」の「インポート設定」をみたら、mp3の他にAACやらなんやらワケの分からないのがいっぱいある。いみつからないWMAといういうのは絶滅のようだ。Appleロスレスって何だと調べると、音が全く劣化しないものらしいと分かった。256MBのRio SU10の時代ならそんなことしたらCD1枚分も取り込めないだろう。だけど、いまやギガスの時代だ。圧縮しないでそのまま取り込むという選択もアリなんだろう。

    そんな選択肢の中で、ひときわ気になる文字を発見した。「iTunes Plus」だ。不覚にもカッコいいと感じてしまった。ギガスカッコいいっすと思ったのでこれを選んでみた。いったいなにが違うだろう。しばらく使ってみて違いがあったらまた考えなおして、違いがなければかっこいいiTunes Plusで行こうと思う。

    (ケーズホールディングスの下にギガスデンキがあると聞きました。だからギガスデンキは今でも存在するのかもしれません。ギガント)

  • ガソリン代でイライラするクレジットカードは要らない

    ガソリン代を節約できるクレジットカード徹底比較!」というサイトを発見した。(検索して見つけた。)こんなに色々なクレジットカードがあるのかという驚きと、各社どこが得なのかわからないようにしているのではないかと疑いたくなるほどに複雑な割引方法のために、結局のところ結論には至れないような気もする。

    やたらとガソリン代のはなしが多いのは毎日の運転中に考えることがないことが理由なのかもしれない。今日はエッソで給油をした。新しいクレジットカードの案内をされた。いろいろなところで給油をするのはただただ好奇心からである。レギュラーガソリンはどこで給油してもメーカーも関係なくて実は一緒だ、ということを聞いて驚いた。ハイオクガソリンは違うらしい。そういえば各スタンドでハイオクの宣伝はしていてもレギュラーガソリンの説明はしていない。どのガソリンもやっぱり一緒なのだろうけどね。

    その新しいエッソのシナジーカードはそのカードで月に7万円以上決済するとガソリン代が7円引きなるということらしい。ほかにもいろんな割引カードがあるんだと感じたけれど、割引されるまでのいろいろな計算方法が複雑でわかりにくい。そこで、ガソリン代を節約できるクレジットカード徹底比較!を見ると、私はスターレックスカードがお得らしい。

    だけど、いろんな買い物すべてをそのカードで支払わないといけないやら面倒だと感じた。ガソリンスタンドにはいつも何種類もの値段が表示されていて、それは本当に分かりにくいので、やめてほしいと思う。プリペイドカードもある。買ったけれど、ほとんどそのスタンドを使わなくてでもまだ残額があるために捨てられずに机の中に入っている。テレホンカードみたいになってしまいそうだ。一度そこで給油すると次回は2円引きになります!いまだけティッシュボックスプレゼント!クジ引きで当たるとガソリン代無料!なんてのまであるからそっちに行ってしまう。だからいろんなガソリンスタンドを廻っているんだ。やはりおもしろいのはセルフではなくて人が給油してくれるところだ。ついつい満タンと言ってしまうのはなんなんだ。

    だから決めた。いつものJCBカードでいいじゃないか。こんなことで悩んでいる方が変だ。どこかのクレジットカードを作るとそこに行かないといけないような気がして、そのうち不自由な気がする。そのカードを持ち忘れた日に限ってガソリン給油アラームが鳴る(マーフィーの法則)。もう、気にしないことにした。どのガソリンスタンドにでも入れるようにしたほうがチキンレースにも勝利できそうだ。