柳宗元と柳宗悦

最近になってようやく、この二人の違いがわかった。柳宗元は大昔の人で、柳宗悦は少し昔の人だ。これまで同じ人だと思っていた。柳宗元を耳にしては柳宗悦を思い浮かべ、柳宗悦を目にしては柳宗元を思い出していた。赤っ恥だ。どうしてこういう事になってしまったのか。それに柳宗悦が所ジョージだったなんて。危ない橋を渡るところだったゾ。

ところで似た名前を区別して思い出すのは難しいことだと思う。だけど本当は逆だ。似ているのだから区別しやすいのだ。全く似ても似つかない物をわざわざ区別する方がよほど難しい。柳宗元と柳宗悦なんて似ているかどうかすら考える余地のない別人だった。

このあいだ大学のエレベータの中にチラシを見つけた。新しく入った大きなNMR装置の内覧会のお知らせらしい。「あなたも800ステラの世界を体感しよう!」ってなんか変だ。ステラってNHKのTVガイドじゃないか。そういうことを見つけて帰り道が少し楽しなった。そういうことを見越して書いているのなら、やられた。負けたのはこっちかもしれない。

Comments

“柳宗元と柳宗悦” への4件のフィードバック

  1. 赤い水性ペンのアバター
    赤い水性ペン

    こんばんわ

    私たちの世界では宗悦の息子の宗理が有名です。
    食器だけでなくいろんなものをデザインしていますが、家具が特に知られていますね。
    バタフライスツールは買えないけれど、エレファントスツール(復刻版)は二脚持っています。

  2. 玉井 裕也のアバター

    柳宗理って名前を何度も見かけたことがあるけれど・・・どんな人だ?と検索してみました。
    バタフライスツールも写真を見て「あ!これが!」という感じです。
    断片的な記憶や知識がつながってひとつになりました。

    ところで「私たちの世界」とはどんな世界ですか。
    工業デザインの世界ですか。

  3. 赤い水性ペンのアバター
    赤い水性ペン

    建築意匠設計の世界です。

    優れた建築家は建築だけでなく設計した建築に合う
    家具、食器、衣類、照明といったものまでデザイン(設計)します。

    また優れたインダストリアルデザイナーは建築も設計することがあります。

  4. 玉井 裕也のアバター

    建築意匠設計ですか。
    奥深い魅力がありそうですね。
    たぶん誰もが無意識にモノとそれがある建物というものは単独ではなくてセットで捉えているものなのでしょうけれど、それを突き詰めていくというのも楽しそうですね。
    柳宗理の紹介によくル・コルビュジェの名前を見ますが、彼らも相互に刺激しあう存在なのですね。
    このところインスタレーションという言葉を何度か耳にして気になっていたところですが、どこか通じるところがあるような気がしました。

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