書は線の芸術

先日はじめて春日井市道風記念館に行ってきた。学芸員の展示解説があるというのでせっかくなのでその時間に合わせて着くようにした。所蔵名品展「現代編」をやっていた。

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記念館は半分が小野道風の紹介で半分が企画展の会場という感じで、記念館自体はそんなに大きなものではないのだけど、また次の企画も行ってみたいなという気持ちになるいい博物館だった。小野道風は春日井の松河戸のあたりで生まれで、そのためこの場所に道風記念館が建てられたようだ。小野道風といえば柳に蛙の絵を思い出すのだけど、そのエピソード解説も見つけた。

肝心の企画展もなかなか良くて、私みたいな素人にもわかりやすく解説してもらえてうれしかった。その中で特に印象に残った言葉が「書は線の芸術」という言葉だった。現代書には字ではない書もあるんですよという話がでたのだけど、つい書っていったいなんなんだ、書と書でないものの境界線ってなにかあるのかという疑問が浮かんで質問してしまった。どうやら「書的な線」のあるものが書であるという言い方もできそうだということらしい。

去年東京国立博物館で王羲之展を見て以来、ちょっとづつ書の展覧会に行くのが楽しくなってきている。今年は積極的に書の展覧会に出かけたい気分だ。それから、道風記念館も東京国立博物館も、展覧会の会場の出口にたいてい筆やら硯やらがいっぱい売られていてつい自分も始めようかなという気持ちにさせられる。実際にやってみるとまた鑑賞する楽しみも増えそうだし、なんて悩んでいる。

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