愛情物語を見て、原田知世もいいけれど渡瀬恒彦はもっといいと思った。アイドル映画ではその相手になる俳優が大切なのだ。それはさておき、映画の中で「あしながおじさん」の居場所を知りたい主人公が、プレゼントの花束の送り主であるあしながおじさんの住所を花屋から聞き出そうとするシーンがあった。その住所というのが渡瀬恒彦が働く九谷焼の窯元という設定だ。そこはどうやら実際に存在する九谷焼の窯元らしいということがわかったのでいってみることにした。
私が訪ねたのは九谷光仙窯というところだ。なかなか広いところだった。予約をして行ったので見学もさせてもらえた。なかには九谷焼の歴史などの展示もあったし、いろいろと説明もしてもらえたので勉強になった。これまで上絵のことをなにも知らなかったので楽しかった。それにしてもあの原色の色鮮やかな九谷をあんなにたくさん見られたのはよかった。海外でも大人気という九谷の秘密がわかったような気がして嬉しかった。
絵付け体験コーナーがあったので、迷わず申込んだ。むずかしくてヘンテコになってしまった。青海波を書こうとしたのにグニャグニャになってしまい、まるで病気の金魚のウロコみたいなのだ。その湯のみもすでに完成して届いているので、そのうちにこのブログにアップしたいと思う。
目的のもう一つである映画の舞台をたずねるという目標も達せられた。原田知世がかばんを置き引きにあった路地も発見できたし、渡瀬恒彦がひいていたロクロの位置も確認できた。実際にその風景の中に自分が立ってみたり、撮影の当時の光景を想像したりしするのはな楽しいものだ。面白そうな映画を見つけたらまたその場所を訪ねてみたい。
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