玉井裕也のブログ

  • 文庫本の帯

    本屋に入ってすぐ目に飛び込んでくるのはいつも平積みの最新刊だ。ついつい手にとってしまう。帯がついている本ならなお良い。私はあの帯が好きなのだ。売り出し最中に帯が着いているのは当然だけど、売り出してから何年もたってまだ帯がついていたらもっと好きになる。そういう姿の本を見つけたときはさらに感動してしまう。それくら帯がついている本というのは魅力的だ。

  • 週刊漫画TIMES

    このところコンビニの雑誌コーナーが気になって気になってしかたがたない。とくにマンガ雑誌のコーナーが気になっている。やはりモーニングやビッグコミックオリジナルは面白い漫画が多いと思っているので、いつもついつい手に取ってしまうものだ。そういえば、社長になってからの島耕作はいまいちだ。イブニングのヤングのほうが面白い。

    そんなマンガ雑誌のなかでも、「週刊漫画タイムス」はちょっと手に取りにくい雰囲気を醸している。どの雑誌も表紙は力を入れていて、その雑誌の連載漫画の中での一押しを出してくることが多いと思う。それなのに、週刊漫画タイムスは妙にリアルな女性のドアップのイラストである。その色遣いがなんとも不気味で手に取るときには、誰かに見られないかときょろきょろしてしまう。少年誌のグラビアもいやだけどそれどころではない。なんでこんな絵にしているのだろうと思う。この絵のせいで、変なお色気漫画しかないと思われて、損しているように思う。

    肝心の中身はなかなかよくて、昼ドラや深夜ドラマの原作になっているような人気作品もある。もちろん、予想通りのお色気漫画もあるのだけど、少年漫画誌んくらべればまだましだと思う。少年漫画誌はすでに少年向けでないほど下品になっていたのには愕然とした。あれでは二度と手に取らないと思う。だけど、週刊漫画タイムスはそんなこともないので一度手に取って見る価値はあると思う。

    ちょっと検索したら、あの何とも言えない週刊漫画TIMESの表紙はギネスブックに認定されているらしい。そんなところまでギネスさんはみているのだろうか。ギネスさんも最初はちょっとおどおどしながら、周りの目を盗んで手に取ったのだろうか。ギネスさんもなかなかやるものだなと思った。

  • ビニ本なんて買えないぞ

    Arranging the Yaoi

    近所の、といってもクルマで10分ほどの場所にある三洋堂書店に行った。マンガコーナーに行って気がついたのはなんと、すべての単行本にビニールで包装されていて、中身が見えないのだ。このあいだ自由書房で不思議に思っていたけれど、どうやらほとんどの本屋でこうなっているみたいだ。なんでこんなことをしているのかわからない。やめてほしい。わざわざ車を運転して行ったのに、何なんだいったい。

    理由を考えてみた。中身が青少年にふさわしくないから見えないようにしているのだろうか。そんなことはない。身分証を見せなくても買うことができる。立ち読みだけして買わないからだろうか。立ち読みしたらなおさら買いたくなるものだと私は思っている。ヤフー知恵袋などによると、どうやら本が汚れないためらしい。平積みの本っていうのは一番上は立ち読み用だと思っていた。二冊目以降をレジに持っていくものだと教えてあげねば。

    だいいち本屋にとっても中身が見えないせいで売るチャンスを逸しているはずだから、損だろうと思う。汚れている本で困る人と、中身が見られなくて困る人はどちらが多いのだろう。売上を上げるためのビニール包装なのか、売上を落とすためのビニール包装なのかはっきりしたほうがいい。ともかく私は中身がわからない本を買うなんてできない。表紙カバーだけを見て本を買う人とは一体何なんだ。その前巻を知ってなきゃ買えないなんて、1巻はどうやって買ったらいいんだ。どんなに評価の高い古典といわれる文学作品でも、表紙だけではなかなか買えない。名前だけ、表紙だけで買うという人は、そもそもアマゾンで買えばいい。わざわざ本屋に行く意味はないだろう。ビニール包装した本なんて、リアル本屋の存在意義を自ら放棄しているぞ。アマゾンですら中身が見えるようになってるってのに、もっと高速でページめくりができるのが本屋の良さだろう。それなのにもったいない。