Author: 玉井 裕也

  • 美味しい鉄観音のいれ方

    Tieguanyin 鉄観音

    昨年秋に上海を旅した際に、中国茶をいくつか買い求めた。現地の茶荘での手ほどきを思い出しながら、どうすれば美味しくいれられるのかと試行錯誤を続けている。

    いま愉しんでいるのは鉄観音だ。手元に専用の茶器はないため、日本茶を飲むときに使っているいつもの急須と湯のみで代用している。

    中国茶の面白さは、沸かしたての熱湯を注ぎ、何煎もその変化を重ねていける点にある。一説によれば、高級な鉄観音の味わいはこのように変化していくという。

    一煎目はお湯の味
    二煎目はお茶の味
    三、四煎目は精髄の味
    七、八煎目は最も香り高い味

    確かに上海の店でも、何杯ものお茶が目の前に差し出された。一煎目は湯のみに注いだあと、そのまま潔く流して茶器を温めていた光景が蘇る。この言葉を知ってからは、一煎目を淹れるたびに「お湯の味」という含蓄をどこか意識してしまう。

    そういえば、上海の外灘(バンド)で偶然声をかけてきた、日本語の達者な現地の人はこんなことを言っていた。

    「日本ではサントリーのせいで烏龍茶は黒いものだと思われているみたいだけど、本当はね、緑色なんだよ。」

    鉄観音も烏龍茶のひとつだが、その水色(すいしょく)は驚くほど美しい緑色をしている。湯のみのなかに広がるその淡い緑を眺めるたびに、あの外灘の風の匂いと、彼の言葉を静かに思い出している。 

    Tieguanyin 鉄観音
  • きそば柏屋「山賊そば」

    山賊そば

    北千住駅から少し西の旧日光街道沿いのきそば柏屋というお店に入った。なんとなく店構えが良さそうで入り口を覗くと繁盛していそうだった。店の中に入ると札がかかっていて、「地獄そば」「山賊そば」「海賊そば」あたりが面白そうだ。お品書きを開いてみると、山賊そばは、味噌の汁に山菜と油揚げが入っているようだ。それが気になって山賊そばを注文した。

    山賊そば

    汁は醤油ではなくて味噌だ。味噌煮込みうどんのような見た目だけど、八丁味噌ではなくて、米味噌のようだ。山菜がいっぱい入っていて、油揚げも美味しい。さらに大根おろしものっている。肝心のそばの方はというと、あまりそばの風味を感じない。熱々の味噌の味に負けてしまっているのだろうか。いっそのことうどんで作ったほうが美味しいのではないかと思うほどで、そばにする必要はないと感じた。もし、うどんバージョンの「山賊うどん」があるなら次に来たときはそちらで注文してみたい。

    個人的な好みや慣れている味覚ということなのかもしれないけれど、甘みのある米味噌はうどんやそばの汁(つゆ)には合わないと思う。それに米味噌では汁がドロッとして麺に付きすぎて、味噌の味ばかりで麺の味がしなくなってしまうと思う。八丁味噌のような豆味噌のほうがドロドロしないし、味もシャープで麺類には合うのではないかというのが私の感想である。

    きそば 柏屋そば(蕎麦) / 北千住駅千住大橋駅牛田駅

    昼総合点★★☆☆☆ 2.7

  • 銀座共同溝

    Ginza Utility Tunnel

    松屋銀座の地下の入口で左に偶然、緑色に明るい窓が見えた。なんだろうと近寄ってみると、銀座共同溝というプレートを見つけた。共同溝とは、Wikipediaによると、

    共同溝(きょうどうこう、英語: utility tunnel, utility corridor)は、電気、電話、水道、ガスなどのライフラインをまとめて道路などの地下に埋設するための設備である。

    とのことである。なるほど、地中に色んなものを入れておくトンネルがあるから、銀座は電信柱もなくてあの景観なのだ。それに水道も工事のたびに穴を掘らなくても済んでいるのだ。それなら世界中すべて共同溝にしたらいいのにと思うのだけど、それはお金がかかって出来ないみたいだ。Wikipediaには後藤新平の発案とあったけど本当だろうか。

    Ginza Utility Tunnel

    Ginza Utility Tunnel

    2020-01-20 15.43.56

    ところで、この銀座共同溝の少し手前にある、”MATSUYA DESIGN”というモザイクタイルが気になって写真に撮った。モザイクタイルって温かみがあってちょっと古臭くていいなと思う。

    MATSUYA DESIGN