Category: 日記

  • HHKB Pro2 のキーキャップを外して掃除した

    PFU の Happy Hacking Keyboard Professional 2 (HHKB Pro2)を使い始めて7年になる。最近使っていて、キーの隙間から時々見えるホコリや、ひっくり返して振ってみても落ちてこないこびり着いた汚れ、こぼしたお茶やコーヒー、お菓子のクズなどが気になるようになった。ときどきアルコールを浸した紙で拭いたりはしているけれど、キーの隙間の汚れなどは限界がある。同じ見た目だったHHKB Pro2 Type-Sと比べて、どことなく黄ばんでいるように見える。(HHKB Pro2 Type-S はキーストロークが浅いのが私には合わなくて、ほとんど使っていないため、きれいなままだ。)

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    特にこのあたり隙間に汚れが目立つ。キーの脇も汚れている。
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    これはそろそろ時々ネットの記事で見かけていた大掃除が必要なのではないかと思った。掃除の仕方は、この閲覧注意レベルの汚キーボードをプロが華麗に大掃除したというマイナビの記事が詳しいので、ほぼこちらを参考にした。

    まず、この器具を使ってキーキャップ(キートップ)を外した。この器具はそのまま「キーキャップ引き抜き工具」と呼ぶらしいのだけど、たまたま東プレの RealForce のキーボードを買ったときに付いてきたのを捨てずにとってあったのを思い出したので使うことにした。
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    こんなかんじで外していく。大きめのキー、特にShiftキーを外すのに苦労した。力づくで引っこ抜いて壊れてもいけないと思って、あくまで基本に忠実に垂直に引き抜くことを心がけた。Spaceキーは大きいけれどそれほど硬くはなかった。ただ、キーを3点で支えているようで、真ん中のところにバネ(スプリング)が挟まっているようで、外すときに初めて知った。
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    外したキーは落としたりしないように、プラスチックの入れ物(もともとスーパーで買ったぶどうが入っていた容器)に入れた。
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    よく見るとキーの脇も汚れていることが見える。7年分の汚れだと思う。
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    外したキーキャップは、食器用洗剤(キュキュット)を溶かした水に入れて、かき回してからしばらく放置した。
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    キーボード本体も予想以上にかなり汚れていてびっくりした。隙間から見えないところにこんなに汚れがこびりついていたとは。ひっくり返しても取れないはずだ。
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    いきなりゴシゴシすると接点を破損してはいけないと思ったので、とりあえずカメラで使うブロワーで大雑把にゴミを吹き飛ばした。それだけでもかなりホコリなど細かなゴミも取れた。
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    ブロワーだけでは取れないこびり着いた汚れは、そのあと、食卓掃除用のアルコールを湿らせたティッシュペーパーを串に巻きつけた簡易マツイ棒を作って隙間の汚れをこすり取った。幸いなことにHHKB Pro2は基本的に見えるところは全てプラスチックで金属などがむき出しになっているわけではないので、アルコールで思い切りゴシゴシできるのがよい。(掃除に精一杯で写真を取り忘れた。)それから、キーボード本体の裏側や側面なども拭いた。結構汚れていた。

    それから洗剤につけてあったキートキャップの脇などの汚れをスポンジで拭った。すすぐだけでは汚れが付いていてうまく落ちていなかったからだ。そのあと水ですすいで、タオルの上で乾かした。その時タオルの上で汚れが落ちているか確認した。やはりもとより白くなった気がする。

    しっかり乾いたら、最初に撮った写真を見ながらキーキャップをはめていった。スペースキーがちょっと付けにくかった。しっかり嵌るところを確認したら簡単にハマった。最終的なものをみると、やはり全体的に白くなっている。これでしばらくまた爽やかな気分でキーボードを使えそうだ。
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  • ライン川クルーズ(リューデスハイム~ザンクト・ゴアール)

    9月23日はライン川クルーズをしたので、そこについてまとめたい。ライン川クルーズいろんな船が営業しているけれど、私は観光ガイドでも一番情報が多かったKD社の船に乗ることにした。ちなみにKDはケルン~デュッセルドルフという意味のだそうだけど、実際にその間を航行しているわけではないようだ。私が乗ったのも最も乗客の多い、「リューデスハイムからザンクト・ゴアールまで」の下りの2時間弱の区間だ。この区間では、両岸にたくさんお城が見られておもしろいという評判だ。世界遺産にな指定されているのもこのあたりの区間である。

    前日の9月22日の午後4時頃に、私はフランクフルト空港に到着した。リューデスハイムに行くには、まずフランクフルト空港からビンゲンという名前のリューデスハイムのライン川の対岸にある町まで電車で行き、そこからKD社とはまた別の船でリューデスハイムに渡るのだ。その渡し船の最終時間が午後6時半だということに現地についてから知ったのだけど、フランクフルト空港でゆっくりしていて危うく乗り過ごすことろだった。ビンゲンやリューデスハイムに来て驚いたことは、ライン川のこんなに上流にまでも大きな船がたくさん航行しているということだ。日本の川と違って流れもゆっくりで川底も深いということなんのだろう。

    この写真はビンゲンの船着き場だ。この対岸にリューデスハイムがある。ちなみに、KDのライン川下りで、リューデスハイムの一つ下流の寄港地がビンゲンなので、電車で一旦リューデスハイムを横目に通り過ぎて下流に行き、そこから船で上流に少しだけ戻るというような動きになっている。

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    ビンゲンから船に乗ってもうすぐリューデスハイムにつくところだ。この船に乗るだけでも十分にライン川クルーズの気分は味わえる。この船自体もかなり大きな船で、なかなか楽しかった。

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    ちなみに、夜になると、リューデスハイムからは対岸のビンゲンの街の明かりが見えた。とても近いことがわかる。

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    リューデスハイムでは、Breuer’s Rüdesheimer Schloss,(ブリューワーズ リューデスハイマー シュロス)という宿が人気だと聞いて泊まった。到着した日は疲れてしまい布団で少し横になってゴロゴロしていようと思ったら、ぐっすり眠ってしまい目が覚めたら深夜の12時過ぎで、美味しいと評判で楽しみにしていた夕食を食べられないという大失敗をしてしまった。ベッドでまどろんでいるときに下のレストランから聞こえてきた楽しそうな歌声が思い出されて、なんとも残念だが仕方がない。
    リューデスハイムといえば有名なつぐみ横丁( Drosselgasse)。夜はそこら中のレストランやバーから歌声が聞こえて来た。宿の近くのお店の何件かをはしごしながらブラブラするのが楽しそうな町だ。

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    次の写真はBreuer’s Rüdesheimer Schlossの朝食。とても種類も多くて美味しかった。朝からワインが並んでいて、本当にここはワインの町なのだと感じた。ちなみに、私が朝食に一番乗りだった。みんな遅くまで夜ふかししていたのか、それともみんな旅行中の朝はゆっくりするものなのか。日本人はとにかく早くご飯を食べに来て、もう一回温泉に入ったり、朝早くに次の目的地に向けて出かけていくことが多いような気がする。

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    レストランの屋根がある部分はこんな感じだ。朝食もここ。

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    ちなみにこの写真はホテルのレストランのオープンの部分をを外から見たところ。ランチタイムもディナー・バータイムも人気らしい。

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    ライン下りの船のチケットは乗船するときに買った。同時に乗船した客にはツアーの団体客も多かった。
    船に乗ったらスーツケースを入り口に置かせてもらって手ぶらで楽しむことができた。下船は2時間後だったので、船内を楽しみすぎて、危うくスーツケースを忘れて下船してしまいそうになった。

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    リューデスハイムをでてすぐの城。隣にはぶどう畑がいっぱい広がっていた。

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    なにか新しい街が現れたりお城を見つけるたびに、甲板の乗客がみんなカメラを持って構え始める。自分も同じことの繰り返しで、この乗船した区間はそれが連続で休む暇がない。

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    いろんなお城がある。右岸にも左岸にもお城が次々に出てくるのでどの席に座っていても楽しめると思う。

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    お城のある場所や流れによっては本当にすぐ近くに寄って見えるときもある。

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    中洲のような島にあるお城。

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    ライン川下りの途中は、街があると寄港するので、そのたびに新たに人が乗ってきたり降りたりする。

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    途中で雨が降り出したので船の中にはいったりもした。船の中んには、大きな窓がある広い通路がぐるりとあるので、天気に関係なくそこから景色が楽しめそうだ。

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    ここ以外にも船内にはレストラン・喫茶室もある。そこの窓もとても広いのでもちろん景色が楽しめる。風も当たらないので真夏でも冬でも快適だろう。

    図面を見ると結構立派な船だとわかる。

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    船内だけでなく甲板にもバーがあって、飲み物やちょっとした食べ物もでてくるみたいだ。

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    ザンクト・ゴアールスハウゼン近くのローレライのあたり。ザンクト・ゴアールまであと少し。

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    ザンクト・ゴアールで船を降りて、そのあとは電車でケルンまで行った。

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    鉄道もライン川沿いを走っているので、鉄道の窓からもライン川沿いの雰囲気を味わえて楽しいルートだと思った。

    私は、川でも海でもとにかくクルーズと名前の付くものが好きで、ドイツに行ったら必ずライン川クルーズに参加しようと思っていた。それが実現できてほんとうによかった。特に予約もなくてもすぐに乗れるのもいい。フランクフルトからケルンには、ICEなどの高速鉄道で直線で行くのは時間も効率的で悪くはない。だけど、せっかくの旅ならこういうふうに時間をかけて移動したり、そういう楽しそうなルートを探すこと自体が、私は好きなんだろうと再認識した。

  • ANA国際線エコノミークラスの有料機内食「ちょっと贅沢なお食事」を試した

    今回の旅行は、珍しくANAのサイトから航空券を予約した。予約の機内食の選択の画面で、これまでは子供用とか糖尿病患者用とか、ベジタリアン用とかそういうのしかなかったと思っていたところに、「ちょっと贅沢なお食事を2,500 円よりご用意しています。」とあった。なんだこれと思って検索したら、2019年4月からエコノミークラスでも食事を選べるようになったとのことがわかった。

    プレミアムエコノミー/エコノミークラスでの有料機内食メニュー新設
    サービス開始日: 2019年4月開始予定
    予約受付日: 出発時刻の24時間前まで ※深夜便など離陸後に軽食やドリンクのみを提供する便では不可。数に限りあり
    対象クラス: プレミアムエコノミー/エコノミークラス
    対象路線: 日本発の欧米路線(ホノルル線を除く)
    価格: 2500円
     また、ANAの国内線、国際線の機内食をプロデュースする「THE CONNOISSEURS(ザ・ コノシュアーズ)」のメンバーの意見を取り入れ、伝統的な和食器に加え、モダンタイプの食器を3月1日から新たに導入する。
    ANA、国際線プレエコ/エコノミーの有料機内食メニューを新設。2500円

    新しいもの好きなので、ちょっと贅沢なお食事を試してみることにした。2500円を余分に払わなくてもいつもの機内食は出てくるのに、あえて2500円払って食べるのだ。それなりの違いがあるに違いないと期待して、「和食」と「洋食」の2つから、今回は和食を選んだ。

    ちなみに、その時期ごとのメニューは予めANAのウェブサイトで見ることができる。これを見てから選ぶのが賢明かもしれない。出発空港によってメニューが違うようである。甘党の私としては、「成田・羽田発路線ではデザートに「ピエール・エルメ・パリ」とのコラボレーションメニューをご用意しております。」の一文が気になった。

    通常はカートから配膳されるけれど、あまりほかに有料機内食を注文する人がいないせいか、別で運んできてもらえた。

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    届いた瞬間にいつもと違うことがわかった。まず、いつもはビニール袋に紙ナプキンと一緒に入っているカトラリーが、有料機内食ではきちんと布のナプキンに巻かれているのだ。そして、そのカトラリーそのものもちょっと良いものだった。通常のエコノミーの機内食に付いてくるカトラリーはステンレスだがとても平面的な作りだ。それに、フォークやナイフはちょっと小さめで、スプーンは小さいデザート用だけだったり兼用だったりすることもあると思う。それが、有料機内食に付いてくるカトラリーは、サイズもちょっと大きめで、厚みもしっかりあって立体的な作りなのだ。地上のレストランで出てくるものと遜色ない感じで、手にしっくりくる。スプーンもきちんと2つ付いている。
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    メニューもきちんと日本語と英語で付いている。
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    器もプラスチックではなくて、白い磁器である。ノリタケ製だった。横を見ると小さなしのぎのような縞模様が縦が入っている。シャープでおしゃれな雰囲気があってなかなかいい。器が違うだけで食事は何倍も美味しくなるのだ。

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    気になっていたピエール・エルメとコラボというデザートはこちらの写真(うまく撮れていないのが悔しい)だ。とても美味しかった。このデザートはメニューによると「ヨーグルト・サティーヌ(オレンジとパッションフルーツのコンポートにパッションフルーツのクーリーと、ゼリー状のオレンジを乗せたクリーミーなヨーグルト)」ということだ。白いヨーグルトのように見える部分は、二層になっていて、上にヨーグルト、下にコンポートとクーリーが入っている。
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    メインの金目鯛煮付けも美味しかったけれど、いちばん美味しかったのはデザートのヨーグルトサティーヌだと思った。よく考えてみると、美味しいと感じさせた理由は、食事そのものよりもその周りの用具の違いが大きいように思う。器がプラスチックではなくて磁器だということと、カトラリーがしっかりしていて、ナプキンも布だということが美味しさを際立たせていた。

    2500円を余分に払ってエコノミークラスであえて有料機内食を予約しただけの価値は十分にあると感じた。

    ちなみに、ビジネスクラスファーストクラスの食事はウェブサイトで見ると、ディナーという感じで器ももっと良さそうなものだった。それから、最近よく聞くようになったプレミアムエコノミーは、ドリンク類は増えるけれど、食事そのものはエコノミークラスと写真が変わらないので、通常は同じものが出るようである。そういう意味では私が今回試してみた2500円の「ちょっと贅沢なお食事」という有料機内食は、プレミアムエコノミー以上ビジネスクラス未満という感じなのだろうか。