ポーラ美術館に初めて行った。東京銀座にあるポーラミュージアムアネックスにはよく行くのだけど、ポーラ美術館は箱根ということもあって行けずじまいになっていた。そのポーラ美術館が、これまでと変わって最近は現代美術の展覧会をするようになった。
今回見たのは「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」という展覧会である。会場を歩き進めていくと次の展示がちょうどいい具合に目に入ってくるようになっていたりと良かった。現代の作家と過去の巨匠との組み合わせの展示で、そういうかたちの企画はこれまでもよくあるものだけど、今回の展示は似た過去の展示と比べても、作家の組み合わせが良いのか、作品そのものが良いのか、優れていると思った。よく考えてみれば、ポーラはずっと美術振興財団などで現代の作家を支援したりしていたりと現代の作家のことはよく知っているわけだろうし、その見せ方もよくわかっているのだろう。
ポーラ美術館は建物自体もなかなかおもしろい。エスカレーターで下がっていって展示会場にたどり着くというのは、大阪の国立国際美術館も同様に、気分が高まっていって私は好きだ。それに屋内の展示を見たあとの野外の散歩もなかなかいい。また新しい企画展があるたびに機会を見て行きたいと思う。