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  • 升半「千代昔」

    名古屋の地下街でよく見かける「お詰めは?松柏園です」の「升半」を初めて買った。せっかくの升半デビューということで一番高い千代昔を買うことにした。升半は20グラムから量り売りしてくれて、千代昔は20グラムで2500円+税だった。

    masuhan

    いつものように薄茶で飲んだらなんだかぼんやりとした味でいまいちな感じだった。柔らかい口当たりなんだけど、印象に残らないような気がした。期待が大きかっただけにちょっと残念だ。

    matcha

    それではということで濃茶にしてみた。そうしたら打って変わってとても美味しく感じた。濃厚なコクがあって濃茶らしい味だった。濃茶用で売っている抹茶は濃茶で飲んだほうが美味しいものなのかなと思った。これまではなんとなく、濃茶用と売られている高めのお茶をあえて薄茶で飲むのが贅沢で美味しいんだなんて思っていたけれど、そうではないかもしれない。薄茶でうまいと思う味と、濃茶でうまいと思う味は違う。渋目のお茶が好きだから余計にそう感じるのだろうけど、これまでうまいと感じた薄茶は薄茶用で売られているお茶が多かったように思う。高ければうまいというわけでもないというのは個人的にはうれしいし面白いことだと思う。これからもっといろんなお茶を試してみようという気持ちが盛り上がってきた。

    升半茶店 地下鉄栄地下街店日本茶専門店 / 栄駅(名古屋)栄町駅久屋大通駅

    昼総合点

  • 枡野浩一「かんたん短歌の作り方」

    久しぶりに短歌を作りたい熱が出てきて、四年ほど前に買いあさった入門本などをまた読んでみた。当時も一度は目を通したはずなのだけど、その頃とはまた違ったふうに感じられて、久しぶりに良い読書をしたような気がした。

    何年も前にブログで書いたけれど、枡野浩一は私の好きな歌人の一人である。もちろん古典の中にもいい短歌はあるのだろうけど、やはり同時代に生きる人の作った現代短歌のほうが私にはぐっと深く心に突き刺さってくるのだ。現代短歌に惹かれる理由を私はまだはっきりと言葉に出来ないけれど、言葉で言い表せるなにかがあるはずだ。

    最後に、この本の「作り方」の中から特に心に残った言葉を少し紹介したい。

    • これしかない!という決定的な表現に辿りつくまで、迷うのをやめないでください。
    • 短歌以外の形式で表現したほうが面白くなる内容のものは、短歌にしては駄目です。
    • 特殊効果をつかうと意味ありげに見えてしまうけど、それは危険なワナです。
    • 共感を呼ぶ題材を見つけただけで終わってしまっている、というのが、世間によくある駄目短歌なんです。
    • 「面白いことを書く」から面白いのではない、「面白く書く」から面白いのです。

  • 山政小山園「神尾の白」

    冷凍庫から発掘した抹茶の味比べの続き。今回は山政小山園の神尾の白だ。こちらもちょっと賞味期限が切れていたけれど、冷凍庫保存だということで見た目にも色はきれいな緑色だった。

    2014-02-17 21.27.59

    抹茶の缶というと、20グラム缶と40グラム缶の2サイズが多い。ところが山政小山園はその中間の30グラムというサイズで売っている。(もちろん100グラムを超える大きな缶もあるし、近所のお茶屋さんなどなら量り売りしてくれたりもするだろう。)30グラムはあまり好きじゃない。私が20グラムと40グラムで20グラムを選ぶのは、40グラムでは飲み切る頃には時間がたって鮮度が落ちてしまうからだ。それに色んな種類のお茶を飲んでみたいから少量づつのほうがうれしいということもある。

    それから缶の蓋がゴムなのもあまり好きじゃない。本体と同じ金属で出来ている方がなんとなく高級感があるように思う。それから冷凍庫で保存しているとゴムが硬くなって開ける時に力がいるというのも好きじゃない理由だろう。

    それはさておき、肝心のお茶の方は30グラムで1500円程度で、薄茶用として売られているものである。味の方はかなり淡白で、渋みなどもあまり強くないように感じた。香りは柔らか目であまり強くなかったけれど、これはお茶がちょっと古くなってしまったからかもしれない。