ドイツでシェア電動スクーター(Eスクーター)をたくさん見かけたので、これは乗るしかないという気分になったので乗ってきた。電動スクーター・Eスクーターとよんでいるけれど、日本では電動キックボードと呼んでいる事が多いかもしれない。
いまヨーロッパではシェア電動スクーターのサービスがいくつかの企業からも出ている。国によっては規制されたというようなニュースも聞いている。そうは言ってもやはり便利な乗り物なのだろう、ドイツの街なかでも男女を問わず、ビジネスマンも学生も色んな人が使っていた。外国からやってきた観光客でもその場で利用登録して使えるというのは便利だ。ただ、規制されている最も大きな理由はその交通事故の多さのようで、公道を20キロで走るので安全には十分に気をつけたい。
今回ブログに書くのは、Voiというスェーデンの企業が始めたサービスだけど、ほかにもLimeやTierなどのEスクーターも見かけて乗った。どれも似たようなスクーターで、使い勝手も同じようなものである。料金もどれも同じで、基本料金(初乗り料金)1ユーロで、1分ごとに0.15ユーロが加算されるみたいだ。
基本的にはどのEスクーターもそのシェアサービスのスマートフォンのアプリ(もちろんiPhoneもAndroidもある)と、EスクーターについているQRコード使うことで、誰でもかんたんに乗ることができるようになっている。
利用登録はアプリを通じて、携帯番号(SMS)か、メールアドレスか、Facebookのアカウントなどでできる。支払いは、クレジットカードかPayPalを登録すればいい。ドイツの場合は鉄道もDB(Deuch Bahn)アプリで切符が買えるのだけど、その時もPayPalをよく使った。とにかくドイツに行くとき(ヨーロッパに行くとき?)はPayPalのアカウントは前もって作っておいたほうが便利だと思う。
シェアEスクーターのアプリのマップ上で、今どこにEスクーターが停められているのかリアルタイムで表示される。この段階で、使いたいEスクーターを予約することもできる。
Eスクーターはそこら中にあるので、特に予約しなくてもたいてい大丈夫だと思う。とにかくアプリのマップに従っていくと、街なかにこんな感じで停められているのを発見できる。
スクーター自体に乗り方が書いてある。英語なので安心だ。
Voiでもどのサービスでもたいていハンドルにこんな感じでQRコードが載っているので、アプリを使って読み取って、操作を進めるとスクーターのロックが外されて電源スイッチが入って動かせるようになる。
走行中の写真がないのが申し訳ないのだけど、このQRコードの手前の黒くて丸い部分が液晶画面になっていて、走行中は速度などが表示されるようになっている。
ハンドルにもだけど、とにかく安全に関する注意書きが多い。
乗り方はとにかくかんたんで、大抵のEスクーターが右ハンドルの親指のあたりにアクセルボタンがある。この”Go”のボタンだ。その向こうにあるレバーがブレーキだ。Voiは右左のハンドルにブレーキがある。機種によって手元ハンドルは片方だけで、足ブレーキもあるというものもある。
スクーターの速度は約20Km/hに制限されていて、それ以上は出ないようになっている(自動でブレーキが掛かる)。
乗り終わりもアプリで操作するようになっている。(写真がないけれど乗り始めの始動もアプリだ。)EスクーターにはQRコードとアクセルとブレーキがあるだけである。
乗り終わったときにはスクーターの写真を取るようになっている。いい加減に乗り捨てないで、きちんと安全な場所に停めたかを報告するためなのだろうか。
そして、使い終わるとすぐにこんなふうにアプリ画面上で幾ら掛かったかがその場で表示される。PayPalの支払いも1回乗るごとに行われるようだ。
このステッカーのとおり、Voiは、スウェーデンでデザインされてドイツで組み立てられているみたいだ(DEVKとはなんだろう?)。
車両ごとに登録ナンバーがついている。ドイツの?EUの?法律でそうなっているのだろう。
とにかく利用もかんたんで、バスや地下鉄と値段もさほど変わらず、目的地の直ぐ側まで行けるというので便利なのはたしかだと思う。
ただし、自動車の通行量の多い道路ではすぐ横を走っていくのはちょっと怖いかもしれない。ドイツでは自動車専用車線がある道路が多くて、Eスクーターもそこを走ることになっていて、そういう場合は気分が楽だ。たいして運転に技術が必要ではないし、天気がいいときは風を切って走れるというのでは自転車と同じで爽快だ。
とにかく便利なので欧米では広がっている。日本でも実験的にサービスが始まっているようで、今後がどうなるのか気になるところだ。
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