風炉の季節の抹茶

昨日は淡交会の研究会に行ってきた。初めてなのでよく解らなくて不安だったけれど、行ってみるとそんなことはなくてとても勉強になる一日だった。大勢の前で点前を見せる人がいてそこに業躰の先生が指導をしていくので、それを聞いて勉強するという会だった。(実はずっと業躰というのがどういう人たちなのかよく知らなくて、茶道教室の先生の親玉みたいな存在なのだと少し前まで思っていた。)今回の先生はとても饒舌で楽しい話ばかりだった。

濃茶の話の時に一番に印象に残ったのは抹茶の話だった。この風炉の既設というのは古いお茶なので見た目も風味もあまり良くない。風炉と炉というのはそういうところも違うんだということを言っていた。僕はそれを聞いてすごく大切で根本的なことなのにこれまでまったく気に留めていなかったことがあったのだと知らされたような気がした。冷蔵庫に入れておけば一年中美味しいお茶が飲めるというわけではない時代があったのだ。色々なことを考えさせられた。

投稿者: 玉井 裕也

食べ物、展覧会、街歩き、旅行の記録です。

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