カテゴリー: 日記

  • 筆まめ宣言

    Fountain pens

    筆まめな友人がいて、よくお便りをくれる。僕はいつも返事にグズグズしてしまうことに反省している。お便りが届くのはいつもうれしい。だから僕もすぐに返事を出そうと思うのだけど、何を書こうかなんて考えているうちに書けないままになってしまうことが多い。葉書一枚でもいいからだそうと思うけど、カッコイイことを書こうなんて思うからいけないのだろう。

    部屋を掃除したら、便箋やら封筒やら文通をよくしていた頃のものがいっぱい出てきた。机の中に入っていたペンも水に浸けたのでまた使えるようになった。一番良く使っていたペンはこの写真の手前にあるパイロットのカスタム74だった。ウォーターマンのフロリダブルーという色が好きで、カスタム74にはずっとフロリダブルーが入っていた。だから自然とこのペンばかり使っていたのだと思う。

    そんなわけでモノが揃うと使ってみたくなる。また豆に手紙を書こうと思うようになってきた。旅先で買ったままの絵葉書は今更のようだけど、引き出しの奥にあるよりは使ったほうがいいような気もする。ペンは使い続けることが壊れない秘訣らしい。字がずっと下手だけど、そういうことを気にしても上手くなるわけでもないし、とにかく書きたいと思った時にはどんどん書いていこうと思う。

  • 玉井庵は今月末で閉庵します

    Tamai-an 玉井庵

    色々考えて、玉井庵を閉庵することにした。2010年の8月末に開いてから秘密基地として使ってきたけれど、今月末で閉じることになった。

    車で30分も走れば家族が住む家があるのだから、そもそもいらない家だったのかもしれないけれど、そういういらないものを持っておくことが楽しいと思って借りたのが開庵の理由だったと思う。大学の近くに一軒家を探していて、ちょうど手頃なものを見つけたのが2010年のお盆過ぎでその場でサインをしたような気がする。

    閉庵までにやらなけばならないこともたくさんあるのだけど、あと三週間でもうちょっと楽しみたいと思う。読もうと思って買ったままの本がたくさんあるのでそれも読みたい。玉井庵は読書しているとあっという間に時間の過ぎていくいい場所だった。いい場所だったので本以外にもいろいろ持ち込んだので気がつけばそこらじゅうにものが溢れてしまっている。そのほとんどはガラクタだけどどう処分するかまだきまっていない。あまりモノを持たないのがカッコイイと思っていたこともあったけれどそういう考え方は私にはあまり合わいことも分かった。(そもそもそういう考えではないから家を借りたのだろう。)ガラクタを処分しながらいろいろなことを思い出してまたこのブログに書き留めておきたいと思う。

  • あけましておめでとうございます

    Ceramic Kagami Mochi

    あけましておめでとうございます。去年つくった陶器の鏡餅を床の間に飾った。蜜柑が大きくて不格好で浮いた感じだ。小さいみかんを探してこよう。でもまあまあいいかなと我ながら思う。今年も色々つくったけれど、この鏡餅は特にお気に入りだ。作っている時から楽しかったのだから当然だけどね。(中に何を入れたのかは秘密。)

    新年を迎えて「今年こそ」という気持ちが強い。「今日こそ」「今週こそ」「今月こそ」の続きなのでなにも変わっていないようだけど、今年こそは本当に「今年こそ」なのだ。このところ欲が深くなってきていて、生命力がみなぎっているような気がするし、何かできそうな予感がしている。やりたい事はいっぱいだけど、それら全部をやる一年にしたい。

  • 上原ひろみライブ

    Hiromi Uehara Live in Nagoya

    先日、陶芸教室の仲間と上原ひろみトリオのライブに出かけた。去年名古屋に来た時はチケットを取ろうとしたけれど間に合わなくて後悔したけれど、今年は早く申し込んだのでキチンとチケットもとれた。しかも幸運にも最前列の席が当たったのだからその日は朝から落ち着かなくて勉強はまったくはかどらなかった。一緒に行った二人は朝から有給を取っていたというのには驚いた。

    ライブは本当によかった。CDはひと通り聞いていたけれど、ライブの感動は全く違う。今回のトリオはVOICEの時のメンバーで、ベースのアンソニー・ジャクソンはTシャツをきて肩から湯気を発するメタボおじさんだったけれど、時々首を振りながら弾いているのがかっこよかった。ドラムのサイモン・フィリップスはパワフルでエネルギッシュで、ちょうど僕の席の右前がドラムだったけど、休みなく振動が伝わってきて迫力に圧倒された。上原ひろみはYoutubeで見た以上に唸ったりアクションの激しい演奏で、CDじゃなくてライブを見なきゃダメだという言葉の意味がよくわかった。第二部の最後、上原ひろみがキーボードを叩いて立ち上がった時にガッツポーズが出て、そのとき僕は「ああこの瞬間に立ち会うためにライブに来たんだ」と思った。

    アンコールは僕の一番好きな Another Mind の Summer Rain だったし、大満足のライブだった。毎月か毎週のようにライブに行っている人の気持ちもわかったし、もっとライブに足を運ぼうと思っている。

    ライブの時の写真

  • 七輪陶芸

    七輪陶芸

    吉田明の七輪陶芸という本を岐阜県図書館で見つけて以来ずっとやってみたいと思っていた。このあいだようやく実行できたのでその時の記録を残したい。これからも続けるので今日はその第一回目の記録になると思う。

    必要な道具はそれほど多くない。とりあえず最低限必要なものを揃えて、あとは必要を感じた時に追加して揃えていくという感じだ。そういう試行錯誤がなにをやるにも楽しい。

    結果は大失敗だった。七輪にバーベキュー用木炭で火を起こして金網の上に乾燥させた湯呑みや小皿を載せてあぶりはじめてすぐに、爆発して割れてしまった。しっかり乾燥していなくて中に含まれている水分が爆発したのか、それとも均一に温まらなくて歪が生じて割れたのか、原因は今でもはっきりとはわかららない。いろいろなことが重なっているのだろう。twitterで状況をアップしたらすぐにアドバイスをもらえて、ほんとうに嬉しかった。

    ともかく火を弱くしようとオガライトはやめてバーベキュー用木炭だけにした。そして金網の下にレンガを挟んで火から遠ざけてあぶった。生地の表面がちょっとススで黒くなったけど割れなくなった。でもそのあと炭を追加したらまた割れてしまった。気がつくとほとんどが割れてしまったのその日はそこでやめることにした。いろんな人がネットで共有している情報によるとやはり素焼きは難しくて割れたりすることが多いようだ。

    七輪の前に座ってiPadで検索しながら、色んなことを考えた。そうするうちに、これは御庭焼なんだと感じるようになった。過去に多くの数寄者が自分の好みのものをつくろうと御庭焼をしたように私も数寄者の端くれとして御庭焼を始めたのだと考えたらさらに胸が高鳴り始めた。また調べなおしていい方法を見つけて時間があれば12月のうちにもういちどやりたい。

    今回使ったもの
    ・七輪
    ・金網
    ・オガライト
    ・バーベキュー用木炭
    ・革手袋
    ・楽焼用粘土

    七輪陶芸の記録写真