カテゴリー: 日記

  • 陶製鏡餅制作中

    Ceramic kagami Mochi 陶製鏡餅

    正月に向けて鏡餅を作り始めた。去年も作ろうと思いついたけれど、時すでに遅しだった。正月に間に合わせるには早いうちに作り始めないと完成が間に合わない。反省を生かして今年は早く作り始めることにした。季節を先取りするというのはそれだけでワクワクする。

    この鏡餅は上の餅を持ち上げると入れ物になっているというようにした。最近はずっと蓋物に凝っているので鏡餅のことを思い出した時にも、まず蓋物にしようと考えた。粘土を鏡餅の形にして、上下に切って中身をくり抜けばいい。蓋物を作るときに苦労するのはいつも同じで、くり抜いているうちに形が崩れたり、合わせる部分がぴったり合わなったりというところだ。今回はとりあえず上下がはまったので、大丈夫だろう。少しづつ上達してきたような気がする。

    素焼きのあとに掛ける釉薬も自分で作りたい。このあいだ手に入れた籾灰を使えば、たぶん白萩釉のようになるはずだ。がんばって釉薬もテストして、正月までに間に合わせたい。それに鏡餅の上にのせる蜜柑も作りたいなあ。せっかくだから、おせち料理も焼き物で作ろうかな。正月まで忙しくなりそうだ。

  • 京極夏彦グローブ

    cycling gloves 指貫グローブ

    このあいだ自転車で知り合いを見つけたので止まったら、「京極夏彦!京極夏彦でしょ、それ!」と言われた。「違います。」指ぬきグローブしているけど、京極夏彦のコスプレではないし、ファンですらない。京極夏彦のファンはあなたの方だろうと言った。指貫グローブはそんなにヘンなのか。使っているのは京極夏彦かせいぜい DAIGO ぐらいだから珍しいのかもしれないけど、そんないい方はないだろうと思った。

    どう言われようと自転車に京極グローブは必需品なのだ。京極グローブ無しだと確実に手のひらが痛くなるし、しびれてくることもある。それに僕の自転車はハンドルのバーテープが白いので素手でつかんでいるとすぐに汚れてくる(ような気がする)。転んでアスファルトに手をついても怪我することを防いでくれる。などなど、ツッこまれた時のための言い訳はいくつか用意してある。それでもやっぱりヤリ過ぎ感は中和できないなあと確かに感じている。

    僕も、グローブを買うときには京極夏彦っぽさを消すためにいろいろ考えて、反射して光ったり黒かったりするものは避けるようにした。それでもなお京極夏彦呼ばわりされた。京極グローブを見つけたぐらいで騒ぐことなんてないし、そっとしておいてほしいと思う。周囲の目を気にせず京極グローブをつけられる日がきたら、どんなに気分が楽になるだろうかと思う。

  • 灰釉香合 銘 オタフク

    灰釉香合 銘 オタフク

    特に釉薬が気になり始めて1年近くになる。庭の落ち葉や剪定した枝などを燃やした灰から釉薬を作ろうとしたのは去年の秋のことだ。釉薬というのは灰と長石を混ぜれば誰でも簡単に作れるものだと知ってから、いろいろ実験を重ねている。作ってばかりは退屈なので少しづつ自分の作品も紹介したいと思う。プロの陶芸家は個展などで発表すればいいけれど、素人だって発表したくてうずうずしているのだ。

    この香合は数カ月前につくったものだ。釉薬は松灰に釜戸長石を少々混ぜてつくったもので、陶芸教室で還元焼成してもらっている。写真では上手く伝わらないけれど、デコボコがあってムラがあるのが気に入っている。五斗蒔の赤土で形をつくったときは、ダルマの香合にしようと思っていた。だけど絵を書くのが苦手なので釉薬だけを掛けて焼いたらダルマというよりもオタフクになってしまった。形だけでダルマに見せるのは難しい。

    つくづく私は灰釉や黄瀬戸が好きなんだと思う。色いろある釉薬の中でいちばん心が惹かれるような気がする。それに灰釉や黄瀬戸は単純な組み合わせだから素人でもけっこう楽に作れる釉薬だろうと感じている。その単純さがプロにとっては難しいところなのだろうけど。とにかく私にとっては面白い釉薬なのだ。だからずっと灰釉や黄瀬戸釉ばかり作っている。しばらくの間は、お気に入りと呼べる灰釉や黄瀬戸を作るのが目標だ。

  • 朝日劇場

    Pink Film Theater

    岐阜柳ケ瀬の西の端に朝日劇場という映画館がある。岐阜も郊外のシネコンが流行って、柳ケ瀬に映画を見に行くという習慣は廃れてしまったみたいだ。柳ケ瀬にたくさんあった映画館がいくつも潰れているのは寂しい。私も小中学生の頃は、夏休みや春休みになれば必ず母に連れられて柳ケ瀬に映画を見に行ったものだった。

    夏休みになったので今年も家族向け映画がいくつも公開されているのだけれど、朝日劇場はピンク映画専門の映画館なので、夏休みだといっても家族連れが来るわけではない。私もまだ一度も入ったことはない。それなのに、何度もわざわざ映画館の前を通りがかったものだ。その妖しいポスターを横目に見ながら通りすぎるので精一杯なのは、知り合いに見つかった時のせめてもの言い訳のためだ。

    朝日劇場は三本立てみたいだ。映画館で三本立てというのはノスタルジーを感じる大切な部分だと思う。ちなみに一時間の作品を三本で1700円らしい。flickr に幾つか写真をアップロードしてある。今回は団鬼六の作品はなかったけど、たいてい3つのうち一つは団鬼六が入っているということが多かったような気がする。この朝日劇場の前には白い「上映中!!」という看板が今もあって、常に変わらないものの安心感を与えてくれる。「今、ほとばしる快感、熱きエロスの衝撃!!」という文句も相変わらず眩しかった。

    今度は勇気を振り絞って明るい時間帯に来てみよう。そうすれば本当に上映中だろうし、もっと面白いことがありそうな気がする。ちなみにこの近くにまさご座があるのだけど、その話は次に書こうと思う。

    Pink Film Theater

    Pink Film Theater

  • 昔、男ありけり。

    ブログのタイトルを玉井物語に変えてみた。夏ぐらい、ナリヒラみたいなプレイボーイに憧れてみようと思った。思いつきなのでそのうちまた変えることになるような気がしている。日記のくせにほとんど日記じゃないよねと何度か言われたことを思いだした。日記じゃないけど日記という名前にしているんだと説明するのも野暮な気がしたので、ごめんなさい、と言うことにしていた。だけど、今もそれでいいと思っているということは書いておきたい。

    TAMAIYUYA.COM というドメインでブログを初めて8年近くになるようだ。ドメインの更新をしていて気がついた。WordPress をインストールしたのが2006年だと思うから、その前の MovableType の期間よりも長いということか。その頃はずっと、ドメインのままの TAMAIYUYA.COM という名前のブログだった。ドメインを取得する前に、Blogger で1年ほどブログを書いっていたけど、そのころは簡単にいくつものブログを作れたので何度も新たに作ってはブログの名前を変えていたような気がする。更にその前を思い出すと、大学の授業の課題でつくったホームページを tripod に置いていた。これからもっといい加減にブログを更新していこうと思う。