エコドライブ10のススメ?

エコドライブについてしばらく考えた後、どうしたらいいのか色々と考えた。色々ある中で「エコドライブ」で検索して最初に出てきたチームマイナス6%エコドライブ10のススメというのをとりあえず実行してみた。

1 ふんわりアクセル『eスタート』
2 加減速の少ない運転
3 早めのアクセルオフ
4 エアコンの使用を控えめに
5 アイドリングストップ
6 暖機運転は適切に
7 道路交通情報の活用
8 タイヤの空気圧をこまめにチェック
9 不要な荷物は積まずに走行
10  駐車場所に注意

すべてごもっともで、ガソリン給油の度に計算してみたところ、確かに効果的だった。なかでも「5 アイドリングストップ」は効果的だった。とくに、信号待ちでエンジンを停止することだけでも徹底したら燃費が5パーセントは向上した。ただし、こうするとエアバッグなどが作動しない危険があるということなので諦める。「4 エアコンの使用を控えめに」については残念ながら実行できない。これからますます暑くなるというのにエアコンを我慢するなんてできない。窓を開ければエアコンいらずというのも嘘っぱちだ。暑いものは暑い。それに窓を開けると空気抵抗が増してますます燃費が悪くなるじゃないか。

「7 道路交通情報の活用」は忘れがちだけど重要なことだ。渋滞を避けて運転することは爽快だ。渋滞に巻き込まれて頭が熱くなれば地球温暖化は加速するかもしれない。しして私がいま反省しているのは「9 不要な荷物は積まずに走行」である。クルマにはいつも荷持ちがいっぱいに載っている。見るからに美しくない。すべてきれいに掃除したい。自覚はしていてもなかなかできない。荷物が100キロ増えると3パーセントの燃費悪化ということなので、ふつうは関係ない。毎日クルマに相撲取りを乗せているような状況は考えにくい。むしろ見た目の問題か。

そういうわけで、運転方法でエコドライブにどう貢献するかはわかってきた。次はどのガソリンを入れるかが問題だ。当然のことながら値段も安くて燃費もいいガソリンを入れたい。最近またガソリンの値段が上がってハイオクは135円ほどだ。会員価格などといってここから割引があるところが多い。その価格でどこが安くて、クルマがよく走るかというところで比較したい。

お茶杓のご銘は?

いまは徳川美術館について予習の最中である。勝本師に教えてもらった徳川美術館の収蔵品はさすがだった。そんな名物ぞろいの収蔵品の中でも特に気になっているのが、千利休の作った茶杓である。つけられた銘は「泪」というから哀しげだ。この茶杓には物語があって…

天正十九年(一五九一)二月、豊臣秀吉に切腹を命ぜられた千利休が、自からこの茶杓を削り、最後の茶会に用い、古田織部に与えた。その後、古田織部はこの茶杓用に、長方形の窓をあけた筒をつくり、その窓を通してこの茶杓を位牌代わりに拝んだと伝えられる。筒は総黒漆塗で、これを垂直に立てると、いかにも位牌らしくみえる。茶杓は白竹で樋が深く通り、有腰で、利休の茶杓の中でもとくに薄作りに出来ている。千利休-古田織部-徳川家康(駿府御分物)-初代義直と伝来した。

なかなか生々しいなということで、なおさらこの目で見てみたい。だが残念なことに現在はこの茶杓は展示されていない。展示の時にもまた足を運ぶことにしよう。

茶杓に限らず名物には素晴らしい銘がつけられている。様々な銘を聞くたびにいろいなことを考えてしまう。写真だけでなく、実際にその茶杓を目にしたら忘れられないかもしれない。

人生意気に感ず

「人生意気に感ず」とは、唐詩選の最初にも出てくる魏徴の述懐の一部である。男というのは意気に感じて行動をするものであるようだ。これは述懐の最後の部分で、続いて「功名誰か復た論ぜん」としてこの詩を締めくくっている。そもそも功名心から行動するものではないのだ。

元はといえば、この詩を最初に知ったのは藤沢秀行という棋士が好きだったからなのだ。彼の本で初めてこの言葉を見つけた。本の題名がまさに「人生意気に感ず」だったのだ。その時すぐにはその言葉の意味はわからなかったけれど、とてもかっこいい言葉だと思った。なんという意味だろうと思っていたら、「述懐」という詩にたどり着いた。

藤沢秀行という人を私は新聞やテレビでしか見たことはないのだけれど、魅力あふれる人であったそうである。色々と人騒がせな人で、逸話も多い。だけど、そんな行動も何か意気に感じるところがあってのことだったのかもしれない。実は、私が囲碁を覚えて間もないころに何度か読んだ本を書いたのがこの藤沢秀行だった。それが理由かわからないけれど、囲碁の打ち方について以外の彼の本もその後も何冊か読んだ。藤沢秀行の盤上の打ち方は異常だったらしいけれど、その盤外の生き方も異常なことが多かった。意気に感ずるというのはどういうことなのか、もういちど考えてみたい。