夏を感じるとき

毎日同じような道を走って大学に通っている。同じだから小さな変化にも敏感になれるように思う。いつもと場所が変わっていたり、いつもと違う色や形になっていたりということを見つけるのは楽しい。

梅雨の合間に青い空を見ると夏がきたんだと強く感じる。沿道の木々も春のやわらかな色からくっきりとした力強い緑色になったのもわかる。とりわけ強く夏を感じるのは、アスファルトにできた木の影が濃くなっている時や、木陰が湿っぽく感じた時だ。それはたぶん、学校帰りに木の影で休んだりしながら帰った小中学生の頃の記憶のせいのように思う。

大学への途中で、人家の途切れるところがある。木のまばらなところに洩れてくる光が眩しいのも夏らしいと感じる。

woods

woods

woods

美山へ蛍の撮影に

山田くんから蛍を撮影しようと誘われたので行くことになった。下調べをしてみると三脚が必要だとわかったけれど、持っていないものは仕方がない。いつもオートフォーカスのPモードでしか撮影していない僕にはマニュアルの撮影は難しかなと思ったけれど、フイルムとは違ってデジタルならその場で試行錯誤しながらなんとかなるだろうと説明書とともにカメラを持って出かけた。

おなじ山県市とはいっても僕には旧美山町のことはよくわからない。山田くんに道案内をしてもらいながら日が沈む前にと奥のほうへ向かった。少し開けてきたところで車から降りるとまだ肌寒くて水も冷たかった。川の水も綺麗すぎるのか蛍は棲んでいないみたいだった。なにより驚いたのはこんなに奥の方にも人が棲んでいるということだ。どこにでも生活が存在ているということに人間の強さを感じた。

奥過ぎても水が冷たくて蛍はまだ出ていないとわかったので、場所を変えながら撮影スポットを探ることにした。撮影に光は邪魔なので、そのため車があまり通らなくて街灯のない川の近くがいい。そんな場所も教えてくれて撮影をした。説明書を片手にこれまで触ったこともないボタンをいっぱいさわって撮影した。手持ち撮影にはそれにしかない楽しさがあるし、ヘッドライトが入ってきてもそれはそれで面白く撮れて悪くないと思った。マニュアルで撮影する楽しさも知ることができてとても得した夜だった。

さいごに蛍の写っている写真をすこし貼ることにしよう。このほかの写真はこちら

Hotaru

Hotaru

Hotaru

申年生まれとしては

と
Creative Commons License photo credit: mackz

どうしても猿が気になるのである。この間は大学への通り道でなんと猿を見かけた。こんなところにまで出てきているとは驚いた。そういえば去年の今頃は猪の親子を見かけたこともあった。車の中から見ただけなので全く怖いことはなかった。とうぜんのことながら猪はぬいぐるみよりも実物のほうがずっとかわいらしい。収穫の季節になるといろんなものを食い荒らしていくみたいだ。畑の周りには猪除けの囲いがよくあるのはそのせいだろう。獣たちは人が見ていないところで実はかなり街のほうにまで出没しているのかもしれない。

十二支に出てくる動物を考えてみたけれど、意外といろんな動物を見ているものだときがついた。唯一見ていないのが辰である。竜なんて今後も見ることはないだろう。そう考えると辰年の人はかわいそうだ。ウィキペディアによると亥は猪ではなくて豚でもいいらしい。だけど豚年ってのはいい気がしない。

ところで申年の五行は「金」があてられているけれど、これは金星のことだろうか。金星といえばいまの総理大臣の奥さまが金星人だったはずだ。こういうのをまじめに見ていくと実は結構おもしろそうだと前から思っていた。これを機にちょっと調べてみたいと思う。